
JRA「堅実」ランスオブプラーナ重賞2勝目へ。一線級へのリベンジと「父の飛躍」のために……

30日、福島競馬場で行われるラジオNIKKEI賞(G3、芝1800メートル)のメンバー中、唯一の重賞勝ち馬がランスオブプラーナ(牡3歳、栗東・本田優厩舎)。貫禄を見せて重賞2勝目を飾れるのだろうか。
ランスオブプラーナが重賞を勝ったのは前々走の毎日杯(G3、芝1800メートル)。逃げ馬が1枠1番に入ったのだから、もちろん逃げた。鞍上の松山弘平騎手は1000メートル通過1分0秒7という絶妙のペースを作り、そのまま押し切った。皐月賞でも逃げたが、3角過ぎから手応えが怪しくなり、最下位に敗れてしまった。一線級の相手と戦うには力不足だったということだろう。
ランスオブプラーナが重賞戦線に初めて顔を出したのは2月のきさらぎ賞(G3、芝1800メートル)。8頭立て7番人気と低評価だったが、逃げて3着に粘った。続くアルメリア賞(500万下、芝1800メートル)では格の違いを見せつけて楽勝の逃げ切り。この後、毎日杯を制することになる。皐月賞を除けば全成績は[3・2・1・0]と実に堅実。G3のラジオNIKKEI賞ならば優勝候補だ。
「昨年のラジオNIKKEI賞こそフィエールマンという大物が2着になっていますが、例年であれば後にG1を制するような馬が集まるレースではありません。毎日杯を勝っているランスオブプラーナが優勝しても当然でしょう。ましてや小回りで直線の短い福島コースは逃げ馬有利です。
ただし、ランスオブプラーナが本当に強いのかどうかには疑問もあります。毎日杯では新馬戦を勝っただけのウーリリにクビ差まで迫られています。ウーリリは2016年の日本ダービー馬マカヒキの全弟ですから、辛勝とはいえその後の結果次第では価値のある優勝だったかもしれません。しかし、ウーリリは毎日杯後の青葉賞(G2、芝2400メートル)ではまったく勝負にならずの12着でした。
ウーリリとの比較から考えてもランスオブプラーナの毎日杯優勝を高く評価するのは危険でしょう。相手に恵まれただけの重賞制覇だったとも言えます。ここでは危険な人気馬なのかもしれません」(競馬誌ライター)
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