
【引退】JRAロジャーバローズ屈腱炎発症。凱旋門賞絶望で落胆大きく……
今年の日本ダービー(G1)をレコードで制したロジャーバローズ(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)。今秋の凱旋門賞(仏G1)を目標に調整を進められていたが、右前浅屈腱炎を発症。復帰までは9カ月を要すると見られ、世界最高峰への挑戦は絶望的となった。
ロジャーバローズは今年、福寿草特別(1勝クラス)を勝つも、続くスプリングS(G2)では2番人気ながら7着と惨敗。だが、日本ダービー最終便と呼ばれる京都新聞杯(G2)で2着。なんとかダービーへの出走権を手にしていた。
苦労の末に出走した日本ダービーでは、引き当てた絶好枠「1枠1番」を活かして2番手で進む。そして残り400m地点から先頭に立つと、好位から足を伸ばしたダノンキングリーと叩き合い。どちらが勝ってもおかしくはない壮絶な争いをクビ差で制し、12番人気ながら優勝を達成した。
レース後、浜中俊騎手は「少し残っているのではと思いましたが、必死でしたし、分からない感じでした」と振り返り、さらに「無になったというか、頭が真っ白になりました……」とその衝撃を語っていた。
「ロジャーバローズは、ノーザンファームが誇る優れた外厩施設で育成、調整されたとはいえ、日本競馬の芝路線を席巻する『ノーザンファーム系列』ではなく新ひだか町生産の馬です。さらにクラブ馬ではなく個人所有の1頭ということもあり、非ノーザンの星としてこれからの活躍も期待されていました。
故障での渡仏が絶望的になったのは残念ですが、しっかりと傷を癒やし、また元気な姿をターフで見せてもらいたいですね」(競馬誌ライター)
競走馬の故障の一報は何度聞いても慣れることはない。無事に戻ってきてくれることを祈るばかりだ。
【追記 】
右前浅屈腱炎を発症したロジャーバローズの引退が発表された。今後は種牡馬になるという。
ディープインパクトの産駒は多いものの、未だ後継種牡馬の地位を確固たるものにしている馬はいない。これからロジャーバローズは、ある意味では現役時代よりも熾烈な後継種牡馬争いという名のレースに身を投じることなった。元気な産駒が誕生する日を待ちたい。
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