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JRA「仁義なき争奪戦」で“ルール崩壊”の危機!? L.デットーリ騎手ら「史上最強」外国人騎手を巡り、あのエージェント事件再び?

「多くの外国人騎手を1人でも多く確保するために、関係の深いエージェントたちの間で『騎手3人+若手1人』という取り決めが崩壊しつつあるようですね。

実は、一時不振が囁かれていて『関東移籍』も噂されていた某有力ジョッキーが、最近になって一気に復活。どうやら担当だけでなく、複数のエージェントがバックアップしているようです。現場でもレース後に、本来なら他の騎手を担当しているはずのエージェントと綿密に打ち合わせしている姿が目撃されているとか……」(同)

「騎手3人+若手1人」という枠があるものの、基本的にエージェント契約はいつ解消しても、ルール上は問題ない。そのため騎手のエージェント変更は日常的に行われているが、臨機応変さがある分、“グレー”ぎりぎりの行為もまかり通ってしまうようだ。

「一昨年にJRAが制度の廃止を基本線としたエージェント改革に乗り出しましたが、関西の有力騎手を中心とした現場の猛反対に遭い、見事に惨敗……。

逆に昨年1月から、エージェントの役割が『騎乗依頼の受付』のみから、『騎手は騎乗依頼の承諾に係る代理行為を行なわせることができる』という“条件緩和”の新ルールができました。これによって、ますますエージェント枠はグレー化……極端な話、『騎手3人+若手1人』はJRAに申請する表上の『帳尻さえあっていればいいのでは』と考える関係者もいるようです。

ここに外国人騎手たちが続々と来日……。各エージェントたちからすれば、何としても他に入れたい騎手ばかりですし、その結果、従来の契約枠があやふやになる“ルール崩壊”一歩手前のような状況に陥りつつあるようです」(別の記者)

 かつて、『競馬ブック』の担当記者たちが兼業エージェントとして徒党を組み、「ブック系エージェント」として強大過ぎるネットワークが問題視された。その結果、代表格の小原靖博氏が自分の担当騎手以外の騎乗馬を斡旋したとして、JRAから約3か月間の業務停止命令を受けた事案も発生。

 あくまで代表的な一例だが、ああいったことが再び起こらなければいいが……。

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