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JRA藤田菜七子「次はG1」初重賞制覇でも続く夢……JBCスプリントは「不利」?

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 2日、大井競馬場で交流G2・東京盃が行われ、藤田菜七子騎手が騎乗するコパノキッキング(セ4歳、栗東・村山明厩舎)が優勝。単勝1.5倍の圧倒的1番人気に応え、菜七子騎手はJRA所属の日本人女性騎手として史上初となる統一グレードレース制覇を達成した。

 レースで2枠2番に入ったコパノキッキングは、まずまずのスタート。ライバルたちもハナを奪うべく主張してきたが、コパノキッキングと菜七子騎手は一切引かずに先頭に立った。軽快なリズムでラップを刻みつつ進むと、後続に2馬身差を付けて最後の直線へ。サクセスエナジーやブルドッグボスが上がってくるも、伸びのある脚を使い後続を完封。2着に4馬身差をつけて圧勝した。

 レース後、菜七子騎手は「すごくホッとした気持ちで、そしてとてもうれしいです」と開口一番に明かすと、「どう乗るかは最後まで迷いましたが、ゲートを出れば主張していこうと思いました」と振り返り、「大井の直線が、こんなに長く感じたのは初めてです。馬には本当にありがとう、と言いたいです」とようやく掴んだ重賞初勝利の味をかみしめていた。

「今回の東京盃は、“菜七子効果”もあり、前年比123.6%の9,144人がつめかけ、さらに東京盃競走の売得金額は前年比134.8%を記録。またこの日、1日売得金額も前年比 127.3%を叩き出すなど大盛況。そのファンの熱気に押されるかのように圧巻の走りを見せてくれましたね。

 これまで菜七子騎手とコパノキッキングのコンビは、東京スプリント競走(G3)で2着、1番人気に支持されたクラスターC(G3)は3着と交流重賞で惜敗が続いていました。今回は3度目の正直で勝利を飾ること出来ましたね。人気と強さを兼ね備えていますし、これからもこのコンビには多くのファンをわかせる活躍を期待したいです」(競馬誌ライター)

 コパノキッキングと菜七子騎手の重賞初制覇を見守った、同馬のオーナー「Dr.コパ」こと小林祥晃氏は、「今日は馬も菜七子も風水的に運も良かった」と話し、いつもは指示を出すが「今回は『好きに乗れ』と言った。今日は100点満点です」と菜七子騎手をベタ褒め。そして「JBC、行っちゃおうかな」と今後のローテーションをほのめかした。

「まだ本決まりではないでしょうが、コパさんが次走の候補として明かしたJBCスプリント(G1)は今年、浦和競馬場で開催予定。ただそこでは1200mの距離設定がないので、1400mで行われるようです。

 これまでのJBCスプリントの上位陣は、東京盃で好走した馬であることが多く、非常に親和性が高いことで知られていました。ところが今回はこの距離延長などを考慮したのか、有力視されているクラスターC(G3)の勝ち馬ヤマニンアンプリメ、ユニコーンS(G3)を勝ったワイドファラオらは、本番と同じ舞台であるオーバルスプリント(G3)を前哨戦にして本番に備えています。この選択が、本番にどのような影響が出るのかも注目ですね」(競馬記者)

 JBCスプリントで菜七子騎手はコパノキッキングとともにG1初制覇も成し遂げることができるのだろうか?

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