
【徹底考察】セントウルS(G2) ダンスディレクター「ビッグアーサーとの『直接対決』過去2戦を徹底比較!雌雄を決する『3つ』のポイント」
【血統診断】

米国産の父アルデバランII(ちなみにこの「II」に関してはアルデバランが日本に輸入された際、すでに同名の競走馬が存在していたため便宜的に付けられたもので深い意味はない)は、本馬の他にもファルコンSを勝ってNHKマイルCでも3着したダノンゴーゴーなど、活躍馬の大半は短距離を主戦場としている。
先々週の新潟千直の2歳未勝利で55.0秒の2歳レコードを叩きだしたレジーナフォルテがアルデバランIIの産駒で、そういった産駒に類まれなスピードを伝えるのもビッグアーサーの父サクラバクシンオーのイメージに近い。
まあ、そんなことを述べながらもアメリカに残してきた産駒のメインシークエンスが英ダービー2着でブリーダーズCターフを勝っているのだから、これはあくまで日本競馬における傾向の話だ。
また、本馬の母系は母父サンデーサイレンスの存在も然ることながら、祖母のスカラシップが日本ダービーを勝ったウイニングチケットの全姉という良血。サンデーサイレンス×トニービン×マルゼンスキーと、スピード溢れる父に底力とスタミナを有した母との配合は、近代競馬のスプリンターの常識になりつつある。
今年で6歳ながら大事に使われてきた分、キャリアは16戦とまだまだ若い。ここで三度ビッグアーサーを退けるようなら、G1制覇も見えてくるはずだ。
≪結論≫
今回の舞台と同じ阪神での阪神C、同距離のシルクロードSの走りを見る限り、ダンスディレクターがビッグアーサーを退ける可能性は大いにある。その上で2頭の対決のポイントは「斤量」「馬場状態」「スタート」の3つだ。
斤量の関係は『考察』で述べた通り、ダンスディレクターの56㎏に対してビッグアーサーは58㎏。ダンスディレクターにとってこれは大きく、互角以上の戦いが期待できる。
逆にビッグアーサーが王者の威厳を保つためには良馬場、いや、開幕週らしい「パンパンの良馬場」であることが望ましい。敗戦を喫した2戦は共に稍重であり、この馬本来のパフォーマンスではなかった。
今春の高松宮記念で、これまでの勝ち切れない競馬が嘘のように強い勝ち方をした姿を見る限り、やはりビッグアーサーが真価を発揮できるのは時計の出やすい高速馬場であることは確かだ。なお、レース当日の降水確率は50%。これまた微妙な数字である。
また、2度の直接対決を見た限り、両馬にとって鍵を握るのがスタートだ。2頭ともゲートに難を抱えており、特にダンスディレクターの方は、すでに出遅れることが織り込み済みといった面も見受けられるほどだ。
しかし、ダンスディレクターが重賞初制覇を飾ったシルクロードSでは内枠から見事なスタートを決めている。ちなみに5番手からの競馬は、キャリア16戦で最も積極的な競馬だった。仮にここでもスタートが決まるようなら、一気に有利な展開に持っていける。
ビッグアーサーにとって避けたいのは、まさにこの形。つまり自分が出遅れてダンスディレクターを追走する形だ。すでに過去の2戦で、末脚は相手の方が切れることは実証済み。対決を制すためには、何としてもダンスディレクターよりも前からの競馬で粘り込みを図りたい。
(監修=下田照雄(栗東担当))
PICK UP
Ranking
17:30更新JRA 今月急死「レースを愛した」個性派オーナーがドバイで3頭出し! 寵愛受けたM.デムーロが「Wヴェローチェ」で弔い星へ
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- DMM.comが「7億円投資」でJRAに参戦! IT業界の超大物が新設する「DMMドリームクラブ」1口馬主の常識を覆す画期的システムの「狙い」とは
関連記事
【徹底考察】セントウルS(G2) ビッグアーサー「アーサー王にとって、実りの秋に向けた船出となるか。目指すは遥かなる『龍王』の後継」
【重賞展望セントウルS(G2)】春の短距離王ビッグアーサーが始動!「長期政権」確立に向け、まずは「シルクロード」の借りを返す!
【徹底考察】京成杯オータムH(G3) ロードクエスト「NHKマイルC(G1)2着馬は本当に『サスウポー』なのか。『右回り』『左回り』の違いはコーナーリングだけではない」
【重賞展望・京成杯AH(G3)】『史上最強世代』の実力馬ロードクエストが始動!新たな波がマイル戦線の勢力図を塗り替える!
ルメール騎手が「超強気発言」!? 凱旋門賞のステップ・ニエル賞に挑むマカヒキ陣営が気になる「最強のライバル」