
JRA菊花賞(G1)「連対率100%」カリボール! 海外デビューの「新人ジョッキー」藤井騎手と狙う最後の1冠
10月20日(日)に3歳クラシック最後の1冠となる菊花賞(G1)が京都競馬場にて開催される。
今年は皐月賞馬サートゥルナーリアや皐月賞3着、日本ダービー2着、始動戦の毎日王冠(G2)では一線級の古馬を一蹴する圧勝劇を演じたダノンキングリーが天皇賞・秋(G1)への参戦表明で回避。ダービー馬ロジャーバローズは故障で引退、セントライト記念の勝ち馬リオンリオンも脚部不安で回避と有力馬が不在で大混戦の菊花賞となっている。
春の実績と前走の神戸新聞杯で好走したヴェロックスや重賞2勝馬のニシノデイジーらに注目が集まる一方で、トライアルを使っていない条件馬でも今回はチャンスがあると言えよう。
その中の1頭にカリボール(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)がいる。5戦3勝2着2回と連対を外していない有力な伏兵馬だ。
今年2月に遅いデビュー戦に参戦するも2着。翌月の未勝利戦ではセオリー通りに好位からの差しで勝ち上がる。次走に500万下の平場競争を選ぶも運悪く除外の憂き目に遭う。だが、2週後のあずさ賞(500万下)に出走し、1馬身半の差をつけて連勝を飾る。
秋は自己条件の特別戦を2着したあと、同じく自己条件の清滝特別(2勝クラス)に出走。出遅れながらも上がり最速の33.9秒をマークして、1番人気に応える3勝目を挙げた。
本馬はデビューから前走まで特に決まった主戦騎手はいなかったのだが、菊花賞では藤井勘一郎騎手が騎乗する。3勝のうち2勝を挙げた騎手だけに、相性という意味では申し分ない采配と言えよう。
この藤井騎手は変わった経歴の持ち主で、中学3年のときにJRAの競馬学校の受験を目指したものの、規定体重の43㎏をクリアできずに断念。代わりに比較的条件が緩いオーストラリアの競馬学校へ入学し、2001年にニューサウスウェールズ州で見習騎手免許を取得、2006年に同州で騎手免許を取得している。
以降、シンガポールや韓国など世界13か国、約70か所の競馬場で騎乗している。2007年にはシンガポールで重賞初制覇、2013年にはコリアンダービーを外国人騎手として初めて制覇するなど実績を積んでいく。
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