JRA菊花賞(G1)ホウオウサーベル「馬券圏内100%の法則」!? 昨年10番人気ユーキャンスマイルで「5/5」驚異のデータとは
20日(日)に京都競馬場で3歳クラシック最後の一冠、菊花賞(G1)が開催される。
今年は春に開催された皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)の両勝ち馬が不在。さらに先だって行われたトライアルのセントライト記念(G2)、神戸新聞杯(G2)の勝ち馬も不在という異例の事態となっている。
まさに混戦模様といった様相だが、皐月賞2着、ダービー3着とクラシックで好走し、前走の神戸新聞杯でも2着となったヴェロックスが実績で頭一つ抜けた印象だ。
このほか、神戸新聞杯を3着し、キャリア5戦すべてで馬券圏内を確保しているワールドプレミアや重賞2勝をマークし、ダービーでも5着と好走したニシノデイジーなどが注目を集めている。
現在、フルゲート18頭に対して特別登録馬が22頭おり、トライアルで出走権を獲った馬以外は獲得賞金順に出走権が与えられるが、この中には条件クラスの馬も含まれている。この条件馬の中にも注目馬はいる。
その1頭がホウオウサーベル(牡3、美浦・奥村武厩舎)だ。
2歳で新馬戦を勝ち上がったあと、東京スポーツ杯2歳S(G3)に出走するも6着。3歳になってフリージア賞(500万下)でも7着と凡走。しかし、4カ月ブランクを置いて出走した2400mの1勝クラスで勝ち上がり、続く阿賀野川特別(2勝クラス)でも1番人気を背負って5馬身差をつける圧勝劇を演じた。
ハーツクライ産駒らしい遅めの本格化といったところだが、本馬が菊花賞で有利となるデータがある。
前走の阿賀野川特別は3歳牡馬がステップレースとして比較的よく使うレースだが、このレースが菊花賞と縁が深いのだ。
現在、2200mで行われているレースだが、この距離になった2005年以降で「3歳牡馬の最先着馬」として括ってみると面白い傾向が現れる。
まず2008年の菊花賞馬になったオウケンブルースリだが、阿賀野川特別で勝利しており、神戸新聞杯を3着して本番を制している。翌年の菊花賞ではフォゲッタブルが本レースで2着し、セントライト記念3着を経て本番で2着と好走。
さらに2012年の菊花賞2着馬スカイディグニティは、本レースを6着後、セントライト記念で2着となって本番への出走を確保している。2017年の菊花賞3着馬ポポカテペトルは本レースを勝利した後、本番に滑り込み好走した。昨年の菊花賞3着馬ユーキャンスマイルも本レースを勝利して、本番で出走し好走している。
間にトライアルを使っているケースと直行で使われているケースの違いはあるが、本レースで「3歳牡馬の最先着馬」となり、本番に挑んだ馬は100%馬券圏内に入っている。
ホウオウサーベルもまさにこのケースで、菊花賞に出走すれば本レースからの直行組となるので、データから見ると馬券圏内に好走する可能性が高いとは言えないだろうか。注目しておきたい1頭である。
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