JRA有馬記念(G1)「今度こそ引退」シュヴァルグランが福永祐一と最後の雄姿!? 凡走続くも状態は……

22日に開催される有馬記念(G1)。今年はレイデオロ、アルアイン、アエロリット、リスグラシューらがここを最後にターフから去ることを表明。さらに昨年の有馬記念で9番人気ながら3着に入り、場内をざわつかせたシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)もこの大一番後に引退することを発表している。
昨年引退する予定だったシュヴァルグランだが、管理する友道調教師がオーナーである元メジャーリーガー・佐々木主浩氏に「もう1年やらせてほしい」と直訴。それが実り、現役を続行することになった同馬は、今年の前半、海外を転戦することになる。
だがドバイシーマC(G1)こそ2着に入ったものの、アスコット競馬場で開催され、エネイブルを始めとした「史上最高のメンバー」が集結したKGVI&QES(G1)で6着、またインターナショナルS(G1)では8着に終わるなど、高すぎる世界の壁に跳ね返されていた。
そしてジャパンC(G1)で国内復帰したシュヴァルグランは、C.スミヨン騎手を背に臨むも9着。レース後、スミヨン騎手は「いつもの脚がなかった」と語り、「脚がたまらなかったのか、馬場なのか、帰国初戦だからなのか、難しいですね」と敗因を決めかねているかのようにレースを振り返っていた。
「シュヴァルグランは元々動かないタイプでしたが、ジャパンC前の追い切りではさらにズブさを見せていました。また前走は馬場が高速に仕上げられている東京競馬場。歳を重ねて鈍くなったのか、スッと反応することができなくなっています。あまり調子が良くない中で、あの舞台でレースというのは相当厳しかったと思います」(競馬誌ライター)
だが、次走は中山競馬場。さらに有馬記念は2年連続馬券圏内をキープするなど得意としているようだ。また1戦叩いたことで上積みも見込めるはずだろう。
「今回の鞍上は福永祐一騎手です。これまで15戦で手綱を取り、初勝利や重賞初制覇を成し遂げてきた頼もしい相棒が帰ってきました。そしてシュヴァルグランはその福永騎手を背に1週前追い切り。栗東・CWコースで僚馬エタリオウとの併せ、7F95秒4、ラスト11秒9を記録しています。大きく距離を取って追走したため、半馬身遅れたものの、しっかりとした動きを見せてくれました」(競馬記者)
ステイヤーとして鳴らしたシュヴァルグラン。有馬記念で好走し、自身の引退に花を添えることができるだろうか?
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