GJ > 競馬ニュース > AJCC×ニシノデイジー
NEW

JRAニシノデイジーはAJCC(G2)で復活!? 田辺裕信騎手への乗り替わりは好材料

【この記事のキーワード】, ,

JRAニシノデイジーはAJCC(G2)で復活!? 田辺裕信騎手への乗り替わりは好材料の画像1

 19日の日経新春杯(G2)は4歳馬モズベッロが制して重賞初制覇となった。

 この時期の古馬重賞は成長力を考えて4歳馬を狙いたい、という人にとって、この結果は会心の馬券的中に結びついたかもしれない。26日のAJCC(G2)も4歳馬に注目している、という人も多いだろう。

 AJCCには2頭の4歳馬が登録している。ニシノデイジー(牡4歳、美浦・高木登厩舎)とラストドラフト(牡4歳、美浦・戸田博文厩舎)である。どちらも重賞勝ちがある実績馬だが、手替わりとなるニシノデイジーに注目が集まっている。

 2歳時は札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sに優勝し、G1のホープフルSでも優勝したサートゥルナーリアから0秒3差の3着に入った実績がある。3歳になってからは、皐月賞こそ17着と大敗したものの、ダービーでは5着に入り、秋には菊花賞で単勝オッズ6.0倍の2番人気に支持された。

 菊花賞は9着。デビュー以来、コンビを組み続けてきた勝浦正樹騎手ではなく、C.ルメール騎手が手綱を取って挑んだ一戦だったことも、注目を集めた理由だろう。しかし、結果を残すことは出来なかった。今回のAJCCはその菊花賞以来の出走となる。

 今回は田辺裕信騎手との初コンビとなる。昨年はJRAで87勝を挙げ、全国リーディング9位に入った田辺裕信騎手だが、今年はまだ2勝とやや出遅れ気味の感がある。それだけにAJCCは存在感をアピールして、巻き返しを図りたい一戦だろう。実績がある4歳馬ニシノデイジー陣営からの騎乗依頼は、その絶好のチャンスとなるに違いない。

 AJCCには興味深いデータがある。近10年の勝ち馬で、前走と同じ騎手が騎乗して勝利した馬は2頭しかない。残る8頭は乗り替わった騎手による勝利である。昨年の勝ち馬シャケトラも石橋脩騎手との初コンビで挙げた勝利だった。このデータはニシノデイジーと田辺裕信騎手にとっては心強いデータと言えるだろう。

 一方で気になるデータもある。AJCCの舞台となる中山競馬場の芝2200メートルというコースは、AJCCの他、セントライト記念やオールカマーの舞台でもあるが、条件クラスまでを含めたレース数はそれほど多くない。昨年2019年は16戦組まれ、この内の10戦で田辺裕信は騎乗していた。

 結果は「0・0・2・8」。勝ち星も、連対もなく、良くて3着という結果だった。サンプル数が少ないだけに断言すべきではないが、中山競馬場の芝2200メートル戦は田辺裕信が得意とする舞台とは言い難い。果たして、田辺裕信騎手はこのデータをニシノデイジーとのコンビで覆すことが出来るだろうか?

もう1頭の4歳馬ラストドラフトは、O.マーフィー騎手とのコンビでの出走と見られている。

 前走の中日新聞杯でも2着に入っており、今回はニシノデイジーよりもラストドラフトの方が人気になるのかもしれない。しかし、ニシノデイジーも2歳時にサートゥルナーリアと差のない競馬をした実績馬である。田辺裕信騎手との新コンビで、どんな変わり身を見せるのか、注目したい。

JRAニシノデイジーはAJCC(G2)で復活!? 田辺裕信騎手への乗り替わりは好材料のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛