武豊×金子×ディープの最強トリオ ラインベックは若駒Sで確勝を期す
ブラストワンピースが出走するAJCC(G2)、インティが出走する東海S(G2)も興味深いレースには違いないが、「クラシックの登竜門」若駒S(26日(日)・京都10R)もまた、目が離せない一戦となりそうだ。
昨年も同レースを快勝したヴェロックスが皐月賞(G1)2着、ダービー(G1)3着、菊花賞(G1)3着とクラシックを沸かせる活躍をしたのは記憶に新しい。
過去の勝ち馬にはヴェロックス以外でもマカヒキ、トゥザワールド、ヒルノダムール、アンライバルドなど、後の重賞勝ち馬を多数輩出している。
今年の注目は何といってもラインベック(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)。同馬は父ディープインパクト、母アパパネと言わずと知れた12冠ベビー。前走ホープフルS(G1)は勝ち馬コントレイルから0.8秒差の4着に敗れはしたが、2番手からの積極策で勝ちに行った内容は評価される。友道師の「前向きさがなく前走もしっかりとは走れていない。うちの厩舎で一番体力がある馬」というコメントからもまだまだ伸びしろはありそう。
また、若駒Sが小頭数の9頭立てとなりそうなことも、紛れが少なくなりそうで歓迎材料だ。
そこへ来て最強の助っ人となるのが、今回騎乗する武豊騎手の存在。武豊自身も若駒Sを得意としており、過去には2002年モノポライザーから2006年フサイチジャンクまで5連覇も達成。若駒Sを勝ちたいなら武豊を乗せるのが条件と言っても過言ではない。もちろん5連覇の中には2005年のディープインパクトも含まれる。
武豊以外のデータも後押しとなる。若駒Sを金子真人オーナーは5勝、友道師は2勝し、勝ち馬はいずれもクラシックホースとなった。むしろここまで条件が揃うとかえって不安になりそうですらある。
唯一、気がかりなのはひと息と言われた最終追いの動き。CWコース併せ馬でアンコールプリュ(5歳オープン)に2馬身半遅れた。追い切りを任された武豊も渋い表情で「乗り味はディープっぽいけど調教はあまり動かないのかな。ノメって走っていた。(天気予報から)道悪も心配」とジャッジ。
残念ながら週末の天気予報は下り坂となるのが濃厚。とはいえ、クラシックを目指すからには道悪程度で弱音を吐いてもいられない。
父ディープインパクトは2005年の勝ち馬でもあり、産駒もマカヒキ、リベルタスが勝っていることからも不安よりは期待が上回る。
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