
【クイーンC(G3)展望】JRAオルフェ最高傑作!? ホウオウピースフルVS良血ルナシオン!
9日(土)に東京競馬場で開催されるクイーンC(G3)。過去の勝ち馬にはホエールキャプチャ、ヴィルシーナ、アドマイヤミヤビ、クロノジェネシスなど、春のクラシック戦線を賑わせた馬たちが並ぶ。今年も素質あふれる馬たちが出走を予定しており、好勝負が期待できそうだ。
2戦2勝でこの1戦に臨むホウオウピースフル(牝3歳、美浦・大竹正博厩舎)。
父オルフェーヴル、母はツルマルワンピース、母父キングカメハメハ。半兄には18年JRA最優秀3歳牡馬に輝いたブラストワンピースがいる。だがこれほどの血統を持つにもかかわらず、ホウオウピースフルは17年のセレクトセールで3,132万円という比較的安価で取引された。
当初は評価が低かったものの、新馬戦を3番手から上がり最速の脚で勝つと、素質馬たちが集った2戦目の百日草特別も、2番手から上がり最速の33秒6の末脚を発揮して勝利。にわかに注目を集める存在となった。
1週前追い切りでは古馬と併され、Wコース6ハロン84秒9-12秒4をマーク。騎乗した田辺裕信騎手は「いろいろと初めてのことがあるが、結果を出せれば」と期待をかける。3連勝を飾り、クラシックに弾みをつけることができるか。
先日、引退を発表したスワーヴリチャードの半妹であるルナシオン(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)に熱視線が送られている。
スワーヴリチャードはハーツクライ産駒だが、こちらはディープインパクト産駒。ほかの産駒同様、切れ味を身上にしており、新馬戦では直線で少しモタついたようにも見えたが、体制を整えると、鋭く伸びて優勝。単勝1.4倍の圧倒的人気に見事応えた。騎乗した福永祐一騎手はレース後、「高いポテンシャルを感じるし、将来が楽しみです」とその素質に太鼓判を押す。
今回、ルナシオンの鞍上はC.ルメール騎手が務める予定。勝利請負人を背に乗せて、春のG1戦線に殴り込みをかけたい。
実績面ではルナシオンよりも上であるミヤマザクラ(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)も見逃せない。
新馬戦は4着に敗れるも、中1週で出走した未勝利戦を勝利。京都2歳S(G3)ではO.マーフィー騎手を背に、好位につけて進むも、最後の直線でマイラプソディに交わされ2着。勝ち馬には2馬身差をつけられたが、9頭中8頭が牡馬の中で2着に入ったことは評価に値するはずだ。
1週前追い切りはCWコースで僚馬を追走する形で、6ハロン81秒3、ラスト11秒8を記録。最後は1馬身先着してみせた。調子は悪くないようだ。鞍上は福永騎手を予定している。
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