JRA藤岡佑介「1日5勝」の大爆発!「立ち回りも含めて完璧」積極策が光った“裏”にO.マーフィー騎手との「マクり談義」
冬の小倉で、藤岡佑介騎手が躍動した。
前日の最終レースで、JRA通算800勝の区切りを迎えた藤岡佑騎手。「1000勝というところは目指していきたいですし、これまで通り1頭1頭、真摯に向き合って、いい結果が出せるよう、いい仕事をしていきたいです」と意気込んでいたが、その翌日、いきなり「1日5勝」と結果が出た。
まずは1Rで、1番人気のマドルガーダに騎乗した藤岡佑騎手は中団から一マクり。最後の直線で早々と先頭に躍り出ると、最後は2着馬を4馬身突き放す最高のスタートを決めた。
次の騎乗機会だった5Rこそ敗れたものの、続く6Rでは再び1番人気のサンサルドスに騎乗すると、好スタートから2番手の競馬。逃げ馬の手応えが怪しくなるや、早めにハナに立ってそのまま押し切った。
続く7Rでも逃げ切り勝ちを決め、これで1日3勝。だが、この日の藤岡佑騎手はこれで終わらない。10Rでも1番人気のハギノアトラスで「今日は立ち回りも含めて完璧に近いレース」と自画自賛の快勝劇だ。
さらにメインレースの関門橋S(3勝クラス)でも、1番人気のカウディーリョで堂々の逃げ切り勝利を飾り、この日5勝の固め打ちを達成。先週まで今年5勝だったが、今週合計7勝を積み上げ12勝。リーディングも一気に7位まで浮上した。
「今日は『藤岡佑介デー』でしたね。この時期の小倉と言えば藤田菜七子騎手が参戦して話題になるんですが、今日ばかりは藤岡佑騎手の存在感が光りました。
単純に人気馬の騎乗が多かったこともありますが、それ以上に積極的に前に出て勝ちに行く騎乗が目立ちました。藤岡佑騎手にとっても会心の1日だったのではないでしょうか」(競馬記者)
先日、『nekeiba.com』の連載企画で、短期免許で来日したO.マーフィー騎手と対談した藤岡佑騎手。詳細はぜひ本記事をご覧いただきたいが、その中でマーフィー騎手から「マクり」の競馬について質問を受けるシーンがあった。
マーフィー騎手が活躍する欧州では、あまり見られないマクり競馬。そのコツに関して「ニュートラルな感じでマクッていく感覚」と話していた藤岡佑騎手だが、この日はそのマクりが随所で光った印象だ。
年明けから、リーディング首位を独走していたマーフィー騎手が帰国して迎えた今週。リーディング上位騎手たちが順当に勝ち星を伸ばしたが、最も勝ち星を伸ばしたのが藤岡佑騎手だった。欧州の若き天才騎手との対談で、大きな刺激を受けたのかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛