
JRA東京新聞杯(G3)M.デムーロ「復活」の重賞2勝目! プリモシーン「ずっと乗りたかった」強烈に残った2018年の会心騎乗

9日、東京競馬場で行われた東京新聞杯(G3)は、4番人気のプリモシーン(牝5歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝。昨年のヴィクトリアマイル(G1)2着馬が、得意の東京マイルで見事な復活劇を演じた。
「ずっと自信を持っていました。この馬はいつも最後に凄く脚が切れるので。ホントによかったです」
16頭立てで行われた芝1600mのレース。スタートでやや出遅れたプリモシーンだったが、鞍上のM.デムーロ騎手が促して積極的にポジションを獲りに行った。
結果的に、この積極性が功を奏した。最後の直線で一瞬行き場を失ったプリモシーンだったが、デムーロが冷静に外に持ち出すと、そこから持ち味の末脚を発揮。好位から粘り込みを図ったクリノガウディーを捉えると、最後はシャドウディーヴァの追撃を封じて、馬にとっては約1年半ぶりの重賞制覇を勝ち取った。
「僕ずっと乗りたかった、ホントに――」
勝利騎手インタビューでデムーロが、そうしみじみと振り返ったのは、プリモシーンに強烈なイメージが残っていたからだ。
舞台は2018年夏の関屋記念(G3)だ。そこでワントゥワンに騎乗していたデムーロは、最後の直線で上がり3ハロン32.8秒の“鬼脚”を爆発させたが、最後にプリモシーンだけ捉えることができなかった。
「ワントゥワンは、結構良い馬だったのに……」
デムーロ騎手にとって会心の騎乗だったのだろう。しかし、だからこそ最後まで前を譲らなかったプリモシーンの強さが強く印象に残っていたというわけだ。
「(今回と)同じ左回り、同じ距離で……『能力高いな』と思っていました」
しかし、昨日の敵が今日の友になることもあるのが騎手という仕事だ。「ずっと乗りたかった」と話していた通り、デムーロ騎手にとっては待望のコンビ結成。ジョッキー冥利に尽きる一戦に“一発回答”で答えを示した。
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