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JRA京都牝馬S(G3)福永祐一ビーチサンバ「距離経験なし」歓迎!? 1400mスペシャリストが嫌われる理由

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 22日(土)に行われる京都牝馬S(G3)は2016年から距離が1400mに短縮されている。1400mになってからは4回行われているが、注目すべきデータがある。

 前走から距離が延長されている馬の近4年成績が【0・1・0・20】で勝率0%、連対率と3着内率が4.8%とひと息なのに対し、前走から距離が短縮されている馬は【3・3・1・23】で勝率10.0%、連対率20%、3着内率23.3%。前走も距離が1400mだった馬は【1・0・3・10】で勝率と連対率は7.1%、3着内率は28.6%。

このデータからは、前走と同距離か、距離短縮となっている馬を狙うべきレースということになりそうだ。

登録馬の中に2000mから600mの距離短縮となる馬がいる。ビーチサンバ(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。2歳時には阪神JF(G1)で3着、昨年の桜花賞(G1)と秋華賞(G1)で5着に入った実績馬である。

 G1で掲示板を確保する実力の持ち主だが、アルテミスS(G3)、クイーンC(G3)、ローズS(G2)のいずれも2着と、G2・G3でも勝ち切れない馬でもある。これまで挙げた勝ち星は新馬戦のみ。距離短縮となる今回の京都牝馬Sで、悲願の2勝目を目指す形となる。

ビーチサンバの前走は秋華賞(G1)だった。ハナに立って逃げる競馬となり、結果は5着。

レース後、手綱を取った福永祐一騎手によると、「スタートを出たので逃げる形になった」とのこと。ビーチサンバは2走前のローズSでも先行して2着に入っているが、この時も福永騎手は「当初は後方からレースを進める作戦だったが、臨機応変に対応してあの位置になった」と語っている。比較的、ゲートの出がいいタイプと言えるのかもしれない。

 福永騎手は今回の京都牝馬Sでもビーチサンバの手綱を取る。新馬戦からマイル戦以上の距離ばかりを使われてきたビーチサンバにとって、1400mという距離はこれまでで最も短いものとなる。ペースに戸惑いが生じないか、懸念するファンもいるだろうが、ゲートの出に不安がないことを福永騎手は知っているだけに、的確に対応できる可能性も十分にあるのではないだろうか。

 京都牝馬Sが1400mに距離短縮となり、最初に実施された2016年の勝ち馬はクイーンズリングだった。

当時、クイーンズリングは2200mのエリザベス女王杯(G1、8着)以来の出走で、前走から800mの距離短縮だった。800mの距離短縮を克服して勝利した馬がいるのだから、ビーチサンバの600m短縮も、それほど厳しいものではないと言えるだろう。

ビーチサンバの距離短縮は、不安よりも期待を持って見守るべきかもしれない。

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