JRA「武豊VSルメール」土曜から火花バチバチ!? フェブラリーS(G1)前に「仁義なき戦い」
22日現在、騎手リーディング1位は川田将雅騎手の35勝、2位にはC.ルメール騎手、武豊騎手がともに27勝で続いている。土曜の開催では川田騎手が東京で3勝をあげ、ルメール騎手と武豊騎手は京都でそれぞれ3勝と激しい戦いを繰り広げている。
川田騎手は日曜の小倉大賞典(G3)でヴェロックスに騎乗するため、フェブラリーSの騎乗はないが、ルメール騎手はダート初挑戦の根岸S(G3)を楽勝したモズアスコット、武豊騎手は昨年に続き連覇を狙うインティに騎乗する。
公私ともに仲のいいことで知られる両騎手ではあるが、土曜京都では激しいデッドヒートを展開した。
はやくも、1R・3歳未勝利(ダート1800m)から火花を散らした。ルメール騎手は1番人気アブルハウルに騎乗して逃げを選択、ゴール前で猛追した武豊騎手の2番人気ジローの追撃を凌いで勝利。2R・3歳未勝利(ダート1200m)は単勝1.5の圧倒的人気に支持された武豊騎手のファイヤーテーラーが、好位から危なげなく抜け出し、2着馬に2馬身半差をつける完勝。ルメール騎手の2番人気アーマーバローズは5着に敗れた。
3度目の対決となったのは5R・3歳未勝利(芝1600m)。ルメール騎手の1番人気ノルカソルカの逃げをマークした武豊騎手が、3番人気のディヴィナシオンで叩き合いを制した。6R・3歳1勝クラス(ダート1400m)は武豊騎手が1番人気のジゲンで人気に応えて1勝を追加してこの日3勝目をあげ、7R・4歳上1勝クラス(芝2400m)はルメール騎手も1番人気レオビヨンドでしっかり勝ち切った。続く9R・3歳1勝クラスのつばき賞(芝1800m)はルメール騎手が2番人気マンオブスピリットで勝ち、武豊騎手の3番人気リメンバーメモリーは6着に敗れた。
10R以降はともに勝利することが出来ず、武豊・ルメールとも3勝ずつでこの日の騎乗を終えた。
■土曜京都の直接対決
1R 武豊2着、ルメール1着
2R 武豊1着、ルメール5着
3R 武豊9着、騎乗なし
5R 武豊1着、ルメール2着
6R 武豊1着、騎乗なし
7R 騎乗なし、ルメール1着
9R 武豊6着、ルメール1着
10R 武豊14着、ルメール3着
11R 武豊12着、ルメール17着
12R 武豊11着、騎乗なし
※敬称略
インティとモズアスコットが対決する日曜東京のフェブラリーSを前に早くも仁義なき戦いがはじまっていたというべきか。
「現在、二人は同じエージェントと契約しており、以前よりも武豊騎手の勝ち数は増えつつあります。リーディング返り咲きを目論む第一人者としては、馬質さえ戻ればまだまだかつてのように勝ち星を量産できることをアピールしたいでしょうね」(競馬記者)
前日最終オッズでは、ルメール騎手のモズアスコットが武豊騎手のインティを押さえて1番人気の支持を受けている。武豊騎手としては2020年最初のG1・フェブラリーSをインティの連覇で決めて「老いてますます盛んな人」を内外にアピールしたいところだ。
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