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JRA池添謙一騎手の「審議要求」は何故通らなかったのか? 「単勝325.5倍」勝利に沸いたダイヤモンドS(G3)の舞台裏

「確かに池添騎手が話していた通り、最後はミライヘノツバサが急激に外側へ斜行。メイショウテンゲンが寄られるシーンがありました。

しかし、レースVTRを改めて見ると、寄ってきたミライヘノツバサに対して、メイショウテンゲンの池添騎手は接触を避けるため、早めに外へ回避行動を取っているんですよね。結果的に2頭は接触したかしていないか、くらいの距離で併走してゴールしています。

ただ、こうなると審議する側は難しくなる。なにせ接触する“大きな事故”がなかったわけですから。

もしあのまま池添騎手が何も気にせず追っていれば、おそらくもっと激しい接触となったでしょうし、仮に“タックル”を受けたメイショウテンゲンに立て直すシーンなどがあれば、間違いなく審議になっていたでしょうね」(競馬記者)

 つまり池添騎手が早めに手を打ったことで2頭の接触を未然に防いだものの「“事故”を回避できたことによって審議にならなかったのでは?」というわけだ。

 一方、ミライヘノツバサの“斜行”に泣いた陣営がもう1つある。3着とハナ差の4着に敗れ、レース後「ゴール前でカットされた。それがなければ3着はあった」と不満を露にしたレノヴァールの高野友和調教師だ。

 こちらに関しては、レース後にJRAから木幡巧也騎手に対して戒告があった。しかし、現行の降着ルールでは「被害馬に不利がなければ、加害馬に先着していた」と判断されるケースにおいてのみ適用されるため、3着オセアグレイトとの着順が入れ替わることはなかったというわけだ。

 ただ、この3着・4着争いもわずか数センチ差という大接戦……。最低人気馬による重賞勝利に沸いた今年のダイヤモンドSだが、同時に降着ルールの難しさが改めて浮き彫りとなる一戦でもあったようだ。

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