
JRAサートゥルナーリア視線の先は「年度代表馬」!? 最終追い切り「自己ベスト」で金鯱賞(G2)獲りへ死角なし!
15日に行われる金鯱賞(G2)で昨年の最優秀3歳馬サートゥルナーリア(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)が始動戦を迎える。4歳世代のトップホースとして負けられない1戦だ。
4日の1週前追い切りは、栗東CWコースで6ハロン83.0秒、ラスト11.3秒を記録。最後は軽く促すだけで、併せた馬に1馬身先着した。2月中旬の帰厩後、十分な乗り込みがされており、すでに万全な仕上がりだ。それでも「まだ馬体に余裕はある」と陣営は話しており、ポテンシャルの高さが伺える。
11日に栗東坂路コースで最終追い切りが単走で行われ、4ハロン49.8秒、ラスト12.3秒の「自己ベスト」の時計をマーク。最後は馬なりで、仕上がりの良さをアピールする内容だった。これには調教で跨ったC.ルメール騎手も「時計を見てびっくり。すごくいい脚だった」とパートナーの動きにご満悦だ。
最終追い切りは調整程度と話していた陣営にとっては、これ以上ない状態でレースを迎えられる。
「今回の調教の動きを見る限り、『死角なし』と言っても過言ではないでしょう。金鯱賞はメンバーも手薄です。大阪杯(G1)を目指すサートゥルナーリアにとっては通過点に過ぎないでしょう。この仕上がりで負けるようなことがあれば、その時は本当に『左回り』が苦手だとはっきりしますね」(競馬記者)
昨年の右回りコースの成績は皐月賞(G1)、神戸新聞杯(G2)で1着、有馬記念(G2)2着と抜群の相性を誇っているが、東京コースは日本ダービー(G1)4着、天皇賞・秋(G1)6着と精彩を欠いている。
不完全燃焼の東京のレースではイレ込みが激しかったため、金鯱賞の結果次第で敗因が「東京」なのか「左回り」なのかがはっきりするだろう。
「これまでに最優秀2歳牡馬、最優秀3歳牡馬を獲得したサートゥルナーリアにとって、今年は残るタイトル『年度代表馬』と『最優秀4歳以上牡馬』の獲得が命題です。そのため天皇賞・秋やジャパンC(G1)が開催される東京コースで、結果を残すことが重要になってきます。それも踏まえて、今回のレースはある意味“G1以上”の意味を持つのではないでしょうか。
ただ勝つことではなく、勝ち方にも注目が集まります。辛勝だと左回り不安がつきまといますが、快勝すれば不安が吹き飛びます。そうなれば、残るは東京でのイレ込み対策だけでしょうね」(競馬記者)
万全の仕上がりのサートゥルナーリア。「年度代表馬」獲得に向けて始動戦の内容に注目が集まる。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆