
JRA武豊やはり「持っている」!ロードマイウェイと新コンビ発表で、一時の「心配」もなんのその……
19日、ロードマイウェイ(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が武豊騎手との新コンビで大阪杯(G1)に向かうことが明らかになった。
昨年11月にチャレンジC(G3)を5連勝で制したロードマイウェイ。勢いそのままに、15日の金鯱賞(G2)に挑み、同じ4歳世代の総大将サートゥルナーリアに次ぐ2番人気の支持を集めた。
しかし、レースは4歳馬同士でも明暗を分ける結果となった。
サートゥルナーリアは圧勝して次走に期待が膨らむ内容。その一方、ロードマイウェイは10着に沈んだ。
ロードマイウェイに騎乗した川田将雅騎手は「ゲートがうるさくて、出られない形になりました。その後も流れが向かず、残念な競馬でした」とレースを振り返っている。川田騎手のコメント通り、レースはスタートで出遅れて、後方からの競馬を余儀なくされる。超スローのレース展開も響き「見せ場なし」の結果だ。
金鯱賞は敗因がはっきりしているだけに、見限るにはまだ早い。連勝こそストップしたが、大阪杯でも十分に期待できる1頭だ。そこに名手・武豊騎手とのコンビ結成は追い風に違いないだろう。
「今年に入って一時は武豊騎手のお手馬に不安の声がありましたが、ここに来て風向きが変わりましたね」(競馬記者)
たしかに2月は、共同通信杯(G3)でマイラプソディが不可解な敗戦でクラシックに不安を残した。フェブラリーS(G1)でもインティが大敗。また古馬の有力馬ワールドプレミアは体調が整わないことを理由に春全休となっている。有力お手馬にいいことなしの1か月だった。
だが、3月に入って状況が一変する。弥生賞(G2)をサトノフラッグで制し、34年連続の重賞制覇を飾ると、その後は2歳女王レシステンシアとのコンビで桜花賞(G1)挑戦が発表される。そして今回、ロードマイウェイの騎乗依頼が舞い込んだ。
春のG1シーズンに有力馬不在とまで言われる状況から、2歳女王と勢いのある4歳牡馬をお手馬にしたのだ。
「一時、皐月賞で武豊騎手は当初の予定通りマイラプソディに騎乗するか、それとも弥生賞を勝ったサトノフラッグに騎乗するかで、注目が集まっていました。結果、マイラプソディと皐月賞へ向かうことになり、オーナーのキーファーズへ『義理』を通しています。
共同通信杯で敗れたマイラプソディより、弥生賞を勝ったサトノフラッグの方が皐月賞のチャンスがあると思うのが一般的です。武豊騎手ぐらいのレジェンドでも仁義を大切にしている姿勢が、有力馬を呼び込む秘訣のひとつかもしれません」(競馬記者)
過去にはオグリキャップ、メイショウサムソン、ウオッカといった乗り替わりで騎乗した有力馬で、しっかり結果を出している武豊騎手。有力馬の騎乗依頼が舞い込むのも頷ける。
レシステンシアに続いて、ロードマイウェイとのコンビ結成は、レジェンド武豊だからこそなせる業なのかもしれない。
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