
JRA「穴職人」江田照マジックで単勝1.5倍大本命ワンダーラジャ「またも」撃沈……ブービー人気まんまの逃げ切り許し、通算「14度目」の2着
「また」も勝てなかった……。
21日に中山競馬場で行われた7R・1勝クラスは8頭立て7番人気のヨシヒコ(牡6歳、美浦・大江原哲厩舎)が、まんまと逃げ切り。「穴男」江田照男騎手が職人技で穴党ファンを喜ばせた。
その一方、またも人気を裏切る格好になってしまったのが、単勝1.5倍に支持されながらも2着に敗れたワンダーラジャだ。
JRAだけでも、これで4戦連続6度目の単勝1倍台。この日の単勝1.5倍は、キャリアで最もファンの期待を集めた1戦だった。
8頭立てで行われたダート2400mのレース。好スタートを決めたワンダーラジャだったが、外からヨシヒコがハナを主張したため、あっさり主導権を手放した。鞍上のL.ヒューイットソン騎手も、まさかここが勝負の分かれ目だったとは夢にも思わなかったに違いない。
道中はダートの長距離戦らしい全馬が一団となったスローペース。向正面で堪りかねたボヘミアラプソディが一気に先頭立ったところからレースが動く、ロングスパート合戦の様相となった。
最後の直線を迎え、ワンダーラジャの手応えは決して悪くなかった。しかし、それ以上にヨシヒコの手応えが抜群だった。結局、最後はヨシヒコが3馬身差の勝利。これで6戦連続の2着となったワンダーラジャは、最後まで勝ち馬の影すら踏めなかった。
「いつ勝ち上がってもおかしくないことは確かですが、なかなか出番が回ってこない印象。これで6戦連続で単勝1番人気に推されての2着ですが、ここ4戦はいずれも1馬身以上突き放された完敗……。勝負弱いというよりは、運がないとしか言いようがない。1つ歯車が噛み合えば、連勝があってもおかしくない実力馬ですよ」(競馬記者)
ここまでJRAで34戦して1勝しか上げられていないワンダーラジャ。だが、その一方で2着は今回で14回目だ。3着も9回もあり、ある意味では馬主孝行な馬ともいえる。
しかし、記者が話す通り1勝クラスでは完全に格上、クラスが上がっても勝ち負けできそうな存在だけに、山本能成オーナーとしても毎回ヤキモキさせられていることだろう。
ここまで松若風馬、小牧太、荻野極、松山弘平、和田竜二、丸山元気、柴田大知、幸英明、藤懸貴志、石橋脩、戸崎圭太、斎藤新、鮫島克駿、そして今回のヒューイットソンと、実に14人の騎手が騎乗してきたワンダーラジャ。しかし、勝ち星を上げられたのは柴田大知騎手ただ1人である。
今回で6戦連続2着だっただけに、次も人気を集めることは確実。ワンダーラジャの“快進撃”が始まるのは、果たしていつなのか。そろそろ……いや、もう出番が回って来てもいいはずだが。
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