JRA福島出身の田辺騎手「復興まだまだ」被災地への想い強く……「3.11」東日本大震災から9年
きょう、3月11日、岩手、宮城、福島の3県を中心に甚大な被害を出した東日本大震災から9年を迎えた。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府主催の追悼式は中止となり、各地の追悼式も中止や規模縮小が相次いだ。その影響はJRAも例外ではなく、2週続けて無観客競馬を開催している。
震災の被害が最も大きかった福島競馬場は、1ヶ月後に開催となる。福島県出身の田辺裕信騎手と江田照男騎手が、『スポーツ報知』の取材に「3.11」と地元への想いを伝えてくれた。
田辺裕信騎手は二本松市出身。地元復興への想いはよりいっそう強い。
昨年11月には大竹調教師とともに被害の大きかった南相馬市を訪れた。動物の福祉、引退競走馬のセカンドキャリアの活躍の場を広げるイベント「サンクスホースデイズ」に参加するためだった。
「ちゃんと復興して進んでいる部分と、止まってしまっている部分があると思います」
当時よりは復興を感じながらも「まだ全然だと思いましたね。(原発事故の影響で)場所によっては、人が入れないところがあるわけですし、以前は街のあったようなところも、道が封鎖されたりしている」と、いまだ震災の爪痕が残る被災地を案じた。
江田照男騎手は石川郡浅川町の出身。福島第一原発からは100キロ以上離れていたため「被害はそんなになかったです」と当時を振り返りつつも、地元を気にかける想いは田辺騎手と同じく「一日も早い復興を願うばかりです」と語っている。
3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所事故により競馬場施設は甚大な被害を受けた。
福島競馬場と中山競馬場が被災。JRAで全レースを中止したのは2007年8月18日・19日に馬インフルエンザ感染拡大のため中止となって以来のことだった。福島競馬の第1回開催は新潟競馬場で代替となり、中山は4月17日までの開催中止が決定した。
これに伴い、皐月賞が東京競馬場での開催となった。2011年の福島開催は全て中止されている。芝コースの一部張り替えやダートコースの砂入れ替え、施設復旧工事を終え、「福島復興祈念競馬」として再開したのは約1年半後のことである。
また、2011年にクラシック三冠馬となったオルフェーヴルの皐月賞は、「中山」ではなく「東京」で行われた変則開催を制しての達成でもあった。
9年前のあの日、被災した方々が失ったものはあまりにも大きい。慣れ親しんだ故郷を離れ、いまだ戻れない人たちもいる。原発問題の解決にもまだまだ課題は多く残されているのが現状だ。一刻も早い復興と被災者に笑顔が戻ることを願ってやまない。
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