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JRA変則2冠ディープスカイから12年。「持ち馬でダービーを」スプリングS(G2)制覇ガロアクリークオーナーの「31年越しの夢」

JRA変則2冠ディープスカイから12年。「持ち馬でダービーを」スプリングS(G2)制覇ガロアクリークオーナーの「31年越しの夢」の画像1

 22日の中山メインで行われたスプリングS(G2)を制したのは、単勝6番人気の伏兵ガロアクリーク(牡3歳、美浦・上原博之厩舎)だった。

 ガロアクリークは、短期免許で初来日中のL.ヒューイットソン騎手を背に、道中ぴたりと折り合いをつけて中団の外を追走。手応え抜群で4コーナーを回ると、圧倒的1番人気の実績馬ヴェルトライゼンデを並ぶ間もなく差し切り、人馬ともに重賞初制覇を飾った。

 その力強い勝ちっぷりから、3歳牡馬のクラシック三冠初戦、皐月賞(G1)は有力馬の1頭として迎えることになる。

 今回はノーマークに近い存在だったガロアクリーク。生産した笠松牧場は2008年にNHKマイルCと日本ダービーを制し、変則2冠馬に輝いたディープスカイの生産牧場として知られる。

 その笠松牧場の代表でガロアクリークのオーナーも兼ねているのが水上行雄氏だ。実は12年前、ディープスカイが制した日本ダービー後、水上氏は『競走馬のふるさと案内所』のインタビューで次のように語っていた。

「牧場としては、生産馬は売る方針です。しかし、今回のような経験をすると、持ち馬でダービーを取りたいという気持ちも湧いてきますね」

 水上氏は生産者として日本ダービーを制したが、ディープスカイのオーナーは深見敏男氏。水上氏はオーナーとしてのビッグタイトル獲得に強い思いを抱いていたことが、当時の発言からもわかるだろう。

 G1・2勝のディープスカイを送り出すなど生産者として名声を得た水上氏だが、基本的には「生産馬は売る方針」。オーナーとしては、これまで結果が伴っていなかった。水上氏の所有馬が初めて中央で走ったのは1989年までさかのぼる。それ以降、JRAでデビューした所有馬は実に200頭以上にも上る。

 代表馬は目黒記念3着のプロモントーリオや新潟記念2着のモンレーブ、通算4勝でいまも現役のキアロスクーロなどである。ガロアクリークで臨んだスプリングSは、水上氏にとってのべ26頭目の重賞挑戦だった。

 オーナーとして悲願の重賞初制覇を果たした水上氏。次なる目標はもちろん皐月賞となるだろう。そこで好結果を出せば、12年前に自身が夢として語ったダービー制覇に、また一歩近づくことになる。

 1989年の“オーナーデビュー”から31年。彗星のごとく現れた新星ガロアクリークで 今度は“オーナーブリーダー”としてホースマンとしての夢をかなえることはできるのだろうか。

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