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JRA高松宮記念(G1)「7度目」タワーオブロンドンVSダノンスマッシュ、悲願のG1制覇へ「内枠ゲット」は絶対条件か

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 29日、日曜日に中京競馬場で春のスプリント頂上決戦、高松宮記念(G1)が行われる。上位人気が確実視されるダノンスマッシュ(牡5、栗東・安田隆行厩舎)は、重賞4勝の実績を誇るが、G1は未勝利。同じく上位人気が予想される同世代のタワーオブロンドンとは、これが実に7度目の直接対決となる。

 ダノンスマッシュとタワーオブロンドンは、2歳時から短距離路線で相まみえてきたライバル同士。これまで6度対戦し、3勝3敗と成績は全くの五分だ。2~3歳時はマイル路線でタワーオブロンドンが2勝1敗と勝ち越し。4歳以降は戦いの舞台をスプリント戦に移し3度対戦。ダノンスマッシュが2勝1敗と勝ち越している。

 前走のオーシャンS(G3)はタワーオブロンドンが58kgを背負ったのに対し、ダノンスマッシュは56kg。2kgの斤量差を生かし、ダノンスマッシュがタワーオブロンドン(3着)に0.7秒差をつけて快勝した。ともに休み明けをひと叩きされ、今回は同斤量(57kg)で7度目の対戦を迎える。

 「ダノンスマッシュの前走は確かに2kg差という斤量の恩恵もありました。しかし、(昨年)12月に香港遠征を経験したことで、精神的にも肉体的にもこれまで以上の成長を感じます。昨秋のスプリンターズSでもタワーオブロンドンとの差はわずか(0.1秒差)でしたから、今の充実度なら同斤量でもダノンスマッシュに期待したいですね」(競馬記者)

 ダノンスマッシュはこれまで重賞を4勝しているが、すべてG3で挙げたもの。昨年暮れの香港スプリントを含めG1は5度挑戦し、すべて敗退。昨秋のスプリンターズSでの3着が最高着順となっている。

 ここ数年、「前哨戦には強いがG1で惜敗続き」の“ダノン軍団”のまさに代表格といえるだろう。

 今回もG1の厚い壁に阻まれてしまうのか。それともG1・6度目の挑戦で悲願達成はなるのだろうか。ダノンスマッシュにとって一つの重要なカギが「枠順」だ。

 これまで国内レースでは、7番から内に入った時の好走率は100%。その成績は「5-2-1-0」で、8戦全て馬券に絡んでいる。一方、8番から外なら「2-0-0-5」。内目の枠に比べ凡走する確率が高くなっている。

 昨年の高松宮記念を振り返ってみると、ダノンスマッシュは13番枠から終始、外々を回らされた分、直線伸びきれず4着に終わった。その時の1~3着馬は全て内枠スタートから経済コースを通り、距離のロスが少なかった。

 ダノンスマッシュが今年好走するためには「内枠ゲット」が絶対条件となりそうだ。悲願のG1制覇へ運(枠)も味方につけられるだろうか。

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