
【ダービー卿CT(G3)展望】プリモシーン、マイスタイルなど、G1好走馬が参戦する一戦に要注目!!
今週末の中央競馬は中山と阪神の2場開催となる。4日(土)に中山で行われるダービー卿CT(G3)はハンデ戦だけに楽しみだ。今年はG1級の好メンバーも登録し、見逃せないレースとなっている。
『netkeiba.com』の予想単勝オッズでは、2.3倍で1番人気に支持されているのがプリモシーン(牝5歳、美浦・木村哲也厩舎)である。昨年のヴィクトリアマイル(G1)2着馬で、前走の東京新聞杯(G3)ではM.デムーロ騎手との初コンビで快勝している。
プリモシーンは東京新聞杯や2018年の関屋記念(G3)での勝利、そして前述したヴィクトリアマイルで2着に入るなど、左回りコースでの活躍が目立つが、右回りコースでも今回と同じ中山のマイル戦で行われた2018年フェアリーS(G3)で勝ち星を挙げるなどの実績がある。
今回もデムーロ騎手が騎乗予定で、先月25日(水)の1週前追い切りでは6F83秒2、ラスト1F12秒3を馬なりでマーク。順調な仕上がりを見せている。牝馬だけにハンデが気になるが、軽視できる存在ではない。
昨年のマイルCS(G1)で4着に入ったマイスタイル(牡6歳、栗東・昆貢厩舎)もこのレースから安田記念(G1)を目指すことになる。
そのマイルCS以降は、阪神C(G2)で13着、阪急杯(G3)で12着と二桁着順が続くが、昨年の函館記念(G3)を制するなど中距離路線で実績を残してきた馬でもあり、1400mという距離では忙しいタイプの可能性もある。その意味で、マイルへの距離延長はプラス材料と考えていいだろう。
今回は田中勝春騎手から横山典弘騎手に乗り替わりとなる。横山典騎手がマイスタイルの手綱を取るのは、昨年のこのレース(3着)以来となる。2017年の弥生賞(G2)で2着に入った際も横山典騎手が手綱を取っており、この乗り替わりに不安はない。
昨年のエプソムC(G3)を優勝したレイエンダ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は前走の東京新聞杯(8着)と同様、丸山元気騎手とのコンビでこのレースに挑む。
その前走は、マイルCS以来となる休養明けで、馬体重も12キロ増えていた。今回は先月22日(日)から美浦の南Wと坂路で5本の時計を出している。最終追い切りは、同じ厩舎でやはりダービー卿CTに登録しているムーンクエイクと併せ馬の形で6F85秒3、ラスト1F13秒1を馬なりでマークするなど、順調に仕上がっている。
2017年のホープフルS(G1)で2着に入ったジャンダルム(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、これで3戦続けて、中山のマイル戦に出走する。今回も鞍上は藤井勘一郎騎手の予定で、これで6戦連続のコンビとなる。先月20日(日)のフラワーC(G3)を制し、重賞初勝利を挙げた藤井騎手には勢いがある。
昨年のプリンシパルS(L)を勝ったザダル(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)は今回、L.ヒューイットソン騎手が手綱を取る。
秋以降はセントライト記念(G2)で3着、菊花賞(G1)で13着、中山金杯で8着と、やや物足りない成績が続いているが、昨年はデビューから3連勝を挙げ、その素質が注目を集めた馬でもある。若き名手の手綱で、その素質が再び開花する可能性は十分にありそうだ。
今年の顔ぶれは、この後のヴィクトリアマイルや安田記念に直結するかもしれない。出走する各馬のレースぶりを、よく覚えておきたいレースとなりそうだ。
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