
JRA大阪杯(G1)クロノジェネシスの前走圧勝劇に「フロック」の声? 血統面から今年の飛躍は濃厚だが……
春のG1シリーズ第2弾として大阪杯が行われる。G1昇格後の過去3年で牝馬の出走は2018年のスマートレイアー(9着)だけだが、今年は2頭の牝馬が出走を予定している。
そのうちの1頭が、昨年10月の秋華賞でG1初制覇を果たしたクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。
前走の京都記念(G2)は、同世代ライバルのカレンブーケドールと一騎打ちの様相のなか行われた。レースはアメリカズカップが大逃げを打ち、クロノジェネシスは3番手の好位を追走。カレンブーケドールは後方待機策から徐々に進出して4コーナーへ。直線では、牝馬2頭の叩き合いになるとみられたが、クロノジェネシスがカレンブーケドールを寄せ付けず、2馬身半差でゴールを駆け抜けた。
クロノジェネシスの通算成績は9戦して「5-1-2-1」。馬券圏外は2走前のエリザベス女王杯(5着)だけと安定感は抜群だ。昨年のジャパンC(G1)2着のカレンブーケドールを封じ込めたことで、その株は上がる一方である。
しかし京都記念の圧勝劇をフロック視する声も上がっている。
「前走(京都記念)はカレンブーケドールに2馬身半差をつける圧勝でしたが、カレン(ブーケドール)はドバイ遠征を見据えて、あくまでもたたき台でした。エリザベス女王杯で結果を残せなかったクロノジェネシス陣営の方が勝ちにこだわる理由があったと思います。
また、欧州血統のバゴ産駒は重馬場が大の得意。その証拠にバゴを父に持つクロノジェネシスは稍重・重では3戦3勝です。(京都記念と)同じ舞台(京都芝2200m)のエリザベス女王杯は良馬場で行われ5着でしたからね。大阪杯が良馬場で開催されれば、割り引く必要があるかもしれません」(競馬誌ライター)
道悪の前走はクロノジェネシスにとって最高の舞台だったということだろう。もし良馬場だったなら、圧勝劇はなかったかもしれない。
クロノジェネシスは2018年の阪神JF(G1)で2着に食い込むなど、2歳時から一線級を相手に好走してきた。3歳春の桜花賞とオークスではともに3着に終わったが、ひと夏越え、ぶっつけで挑んだ秋華賞を制覇。4歳となったいま、充実期を迎えているのだろうか。
血統的に見ると、クロノジェネシスが今年飛躍する可能性は極めて高い。その理由は母のクロノロジストにある。
クロノジェネシスを含めその産駒9頭がJRAで出走経験がある。クロノジェネシスの半妹にあたる現役3歳のクロトノーナだけが未勝利(2戦0勝)だが、それ以外の8頭は勝ち鞍を挙げており、5歳のノームコアは、昨年のヴィクトリアマイル(G1)覇者だ。
その産駒9頭の年齢別成績を調べると、非常に興味深い傾向にたどり着いた。
【クロノロジスト産駒9頭の年齢別成績】
▼2歳(6-4-1-6、35.3%/58.8%/64.7%)
▼3歳(6-3-7-23、15.4%/23.1%/41.0%)
▼4歳(9-3-1-12、36.0%/48.0%/52.0%)
▼5歳(1-1-2-23、3.7%/7.4%/14.8%)
▼6歳(0-0-1-19、0.0%/0.0%/5.0%)
※カッコ内は、左から着度数、勝率/連対率/複勝率
クロノロジスト産駒は2歳時から結果を残しており勝率は35.3%、複勝率は64.7%に達する。しかし、3歳時は一転、数字を大きく下げていることがわかる。2~3歳時の成績だけを見ると、3歳でピークアウトするいわゆる「早熟血統」といってもおかしくない。しかし4歳になると成績はV字回復。勝率は2歳時をも上回る。そして5歳以降は47戦1勝と再び成績を落としている。
クロノジェネシスにも兄姉たちの傾向が伝わっているとすれば、苦戦するはずの3歳時にG1を制覇したことは非凡な競走能力の証しだろう。今年はまさに充実期を迎えることになりそうだ。
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