
JRA友道康夫厩舎G1「多頭数出し」は11連敗中……大阪杯(G1)ワグネリアン&マカヒキ出陣も、勝ったのは2年前
今年17勝を挙げ、全国リーディング首位に立つ栗東の友道康夫厩舎。昨年は36勝でリーディング14位とやや低迷していたが、今年はわずか3か月の間に昨年のほぼ半数に迫る勝ち鞍を挙げている。
初のリーディングトレーナーに突き進む友道厩舎は、5日(日)の大阪杯(G1)にダービー馬2頭を送り込む。昨年のこのレース3着のワグネリアン(牡5歳)と、同4着のマカヒキ(牡7歳)だ。ともに昨年ジャパンC(G1)以来、約4か月ぶりの実戦がG1の舞台となる。
2頭とも2月中に帰厩し、坂路を中心に調教を重ねてきた。1日(水)には坂路で追い切られ、ワグネリアンが4F54秒6-12秒9、マカヒキは4F54秒4-13秒1を計測。中間の調整過程から、1週前の時点である程度仕上がっており、最終追い切りの時計はそれほど気にする必要はないだろう。
「2頭の最終追い切りの時計は平凡でしたが、1か月以上にわたってたっぷり乗り込まれてきました。特にワグネリアンは休み明けを苦にしないタイプですし、昨年以上の走りを期待していいと思います。一方のマカヒキは、状態自体はいいですが、すでに7歳。少しでも上位を目指したいですね」(競馬誌ライター)
大阪杯に2頭出しで臨む友道厩舎。普通ならG1に複数の管理馬を出走させることは難しいはずだが、友道厩舎にとって2頭という数字は少ない方だという。
昨秋、注目を集めたのが11月のジャパンC(G1)だ。友道厩舎は、レース史上最大の「5頭出し」で臨み、勝利を収めることはできなかったが、3~5着の3頭が掲示板に載った。
ジャパンC以外でも天皇賞・秋と有馬記念に3頭ずつが出走。秋の中距離G1路線3レースで「のべ11頭」もの管理馬を送り込んだ。しかし、結果は……
【2019年秋の古馬中距離G1、友道厩舎管理馬成績】
▼天皇賞・秋(3頭)
4着 ユーキャンスマイル
5着 ワグネリアン
10着 マカヒキ
▼ジャパンC(5頭)
3着 ワグネリアン
4着 マカヒキ
5着 ユーキャンスマイル
7着 エタリオウ
9着 シュヴァルグラン
▼有馬記念(3頭)
3着 ワールドプレミア
6着 シュヴァルグラン
10着 エタリオウ
そして、2020年最初の中距離G1で再びワグネリアンとマカヒキの2頭を送り込む。ただし上記の通り、G1での多頭数出しは結果が伴っていない。
友道厩舎がG1多頭数出しで優勝馬を出したのは2年近く前の2018年日本ダービーまでさかのぼる。そのときはワグネリアンとエタリオウを出走させ、ワグネリアンが世代の頂点に立った。
その後は、G1・11レースに多頭数出しで挑んできたが、優勝馬は出ていない。ワグネリアンのダービー制覇後は11連敗中というわけだ。
ワグネリアンとマカヒキのダービー馬2頭は、その連敗を止めることはできるだろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆