
JRA「連対率55%」中山×安田隆行厩舎は相性抜群! NZT (G2)ペールエール復活へ仕上がり万全
NHKマイルC(G1)のトライアルレースとなっている、11日(土)のニュージーランドT (G2)に、休養明けで今年は初出走となる馬がいる。ペールエール(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)である。
ペールエールはダイワメジャー産駒で昨年7月に中京の新馬戦で初勝利を挙げた後、新潟2歳S(G3)で2着、デイリー杯2歳S(G2)で3着と重賞競走でも好走。続く朝日杯FS(G1)でも、単勝オッズ8.8倍で4番人気という支持を集めた。
しかし、その朝日杯FSでは最下位16着と大敗。当時、手綱を取っていたO.マーフィー騎手はレース後、「向正面から3コーナーに入るところで、急に止まるような形となった。何もなければいいのですが」とペールエールの動きを心配するコメントを残している。
その後、栗東トレセン内の診療所で検査した結果、左橈骨遠位端骨折であることが判明。当時、『サンケイスポーツ』の取材に対し、安田隆行調教師は「幸い、(骨折としては)軽度のものでした。手術はしなくていいそうです。しっかりと治して復帰を」と語っている。今回は、その復帰戦となる。
故障が完治して、栗東の坂路で最初に時計を出したのは先月19日(木)。この時を含め、復帰後は坂路とCWで8本の時計を出している。今回からは北村友一騎手が手綱を取るが、その北村友騎手は1日(水)の1週前追い切りと、8日(水)の最終追い切りでも騎乗している。
1日(水)の1週前追い切りはCWで行われ6F81秒2、ラスト1F11秒7をマーク。阪神牝馬S(G2)に出走予定のトロワゼトワルを0秒4差で6Fから追走し、ラスト1Fで併せて0秒2先着している。
そして8日(水)の最終追い切りは坂路で単走追いとなった。5F53秒9、ラスト1F12秒3を馬なりでマークしている。状態は万全と考えていいだろう。
ペールエールを管理する安田隆厩舎には、こんな興味深いデータがある。今年に入ってからのJRAでの全成績は【10・11・24・61】だが、競馬場別に見ると、中山競馬場では【3・2・0・4】で勝率33.3%、連対率55.6%。この数字は他の競馬場よりも高く、2回に1回以上の確率で連対している。
ダイワメジャーという種牡馬にもこんなデータが残っている。今年、JRAでダイワメジャー産駒は25勝を挙げているが、その中で中山では最も多い8勝を挙げている。勝率も10.5%で、10%を上回っているのは中山競馬場だけである。
イギリス発祥の香り高い金色のビールが馬名の由来となっているペールエールは、このニュージーランドTで復活し、祝杯を挙げることができるだろうか。要注目の一戦となりそうだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】