JRAダノンプレミアム「力負け」3着……クイーンエリザベスS(G1)は世界的名馬アデイブが快勝
11日、オーストラリアのランドウィック競馬場でクイーンエリザベスS(G1)が行われ、2番人気に支持された英国のアデイブ(セン6歳、英・W.ハガス厩舎)が優勝。日本から挑んだダノンプレミアム(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は1番人気だったものの3着だった。
力の差を見せつけられた。12頭立てで行われた芝2000mのレース。好スタートを決めたダノンプレミアムは逃げ馬を行かせる形で好位をキープ。最後の直線入り口で先頭集団に並び掛けた際は、勝ちパターンにも思われた。
手応えは決して悪くなく、先頭に立ったアデイブとの一騎打ちになると思われた。しかし、そこから伸びない。逆にアデイブに突き放され、後ろから来たベリーエレガントに差されたところがゴールだった。
「今回はJ.マクドナルド騎手との初コンビだったんですが、スタートを含め、レース運びは決して悪くなかったと思います。最後の直線も馬場の良い外に持ち出され、そこから弾けると思ったんですが……。逆にアデイブに突き放されてしまいましたね。残念ですが、今日は重い馬場が堪えたのかもしれません」(競馬記者)
勝ったアデイブは、このレースを迎えるまで5戦連続で連対中と充実一途だった。特に、昨秋の英チャンピオンS(G1)では、世界的名牝マジカルに3/4馬身差の2着。重い馬場を味方につけた世界屈指のトップホースに力の差を見せつけられた。
また、最後にダノンプレミアムを交わして2着に浮上したベリーエレガントも、前哨戦のランヴェットS(G1)でアデイブと激しい叩き合いを演じた馬。最後は2着に敗れたが、後続を5馬身以上突き放すなど、出走馬の中でも屈指の実力の持ち主だった。
残念ながら3着に敗れたダノンプレミアムだが、トップクラスの力は見せられた。昨年の天皇賞・秋、マイルCS、そして今回のクイーンエリザベスSと、惜しい結果が続いているだけに早くG1・2勝目を上げたいところだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛