JRAダノンプレミアム惨敗後、「喜び爆発」勝利騎手に2000豪ドルの罰金……オーストラリア競馬であった「気の毒すぎる」事態
これも“コロナ禍”なのか?
11日(土)に豪州で行われたクイーンエリザベスS(G1)は、イギリスのアデイブ(セ6歳、W.ハガス厩舎)が勝利。日本から参戦していたダノンプレミアムは、最後の直線で伸びきれず3着と涙を飲んだ。
アデイブに騎乗していたT.マーカンド騎手は、このコンビでG1・2連勝。地元オーストラリアや日本の強豪を破っての勝利に、ゴール後には喜びを爆発させ、スタッフと熱い抱擁を交わした。
しかし、ここで勝利の美酒に酔っていたマーカンド騎手に水を差す事態が生じたというから驚きだ。
ニューサウスウェールズ州の競馬を統括するRacing NSWは、マーカンド騎手が厩務員を抱擁したことが、新型コロナウイルス対策の規則に反すると判断。マーカンド騎手に2000豪ドル(約13.5万円)、厩務員に500豪ドル(約3.4万円)の罰金が課せられることになったという。
「両者は新型コロナウイルスに感染していなかったため『拡大はなかった』として、騎乗停止などの追加処分はされなかったみたいです。しかし、喜びのあまり思わず取ってしまった行動で罰金とは……ちょっと気の毒ですね。
例えば、日本では昨年のNHKマイルC(G1)後、勝ち馬アドマイヤマーズに騎乗していたM.デムーロ騎手が表彰式に移動する際、関係者に抱きついて喜びを爆発せていました。現在は口取り式や表彰式も中止されているので、このようなことは起こらないと思います。それでも世間からの顰蹙を買わないようにするためにも、いつも以上にパフォーマンスには注意をしたほうがいいでしょうね」(競馬誌ライター)
一方、日本では勝利することに、競馬に関わる全ての関係者が憧れる「最高の栄誉」日本ダービー(G1)が来月に行われる。
12年にディープブリランテで勝利した岩田康誠騎手、18年にワグネリアンで勝った福永祐一騎手らは、馬上で人目をはばからず男泣きを見せた。そのような時、思いを共有すべく関係者たちとの熱い抱擁を交わしたい気持ちは十分に理解できるが、やはり“濃厚接触”は控えるべきなのだろう。
新型コロナウイルスの影響はさまざまなところに出ている。今年の春は勝利騎手を称えたり、喜びを表現するパフォーマンスは、大人しめなものにしておいたほうがいいようだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRAダノンプレミアム「力負け」3着……クイーンエリザベスS(G1)は世界的名馬アデイブが快勝
JRAダノンプレミアム「アーモンドアイから逃亡」!? クイーンエリザベスS(G1)がまさかの賞金「半額」も、長い目で見ればたいしたことない?
JRA馬券発売決定! ダノンプレミアムVS「マジカル級」世界的名牝、豪クイーンエリザベスS(G1)に好メンバー集結
JRAダノンプレミアム「アーモンドアイ」から逃亡!? 「ドバイターフ辞退」手薄な豪州G1クイーンエリザベスSで必勝態勢
JRA中内田充正厩舎、重賞ジャック「大失敗」で桜花賞(G1)に暗雲!? ダノンファンタジー&ダノンプレミアム1番人気完敗で、桜花賞「有力2頭」も……