GJ > 競馬ニュース > 最強マイラー決定戦は次の世代に
NEW

JRA モーリス世代「謎のNo.2マイラー」! BCマイル勝ち馬vs伝説マイラーの最強決定戦は次の世代に……

【この記事のキーワード】,

JRA モーリス世代「謎のNo.2マイラー」! BCマイル勝ち馬vs伝説マイラーの最強決定戦は次の世代に……の画像1

 春真っ盛り。競馬界はクラシックに湧いているが、この時期は3歳馬だけではなく、デビュー前の2歳馬の動向も活発になってくる。特に今年はアジア最強マイラー・モーリスの初年度産駒が登場するとあって、例年以上の盛り上がりを見せつつある。

 すでに母にブエナビスタを持つブエナベントゥーラ(牡、美浦・堀宣行厩舎)はゲート試験を合格。さらに7冠牝馬ジェンティルドンナとの間に誕生したジェラルディーナ(牝、栗東・石坂正厩舎)、母が米オークス(G1)勝ち馬シーザリオのルペルカーリア(牡、栗東・友道康夫厩舎)らもスタンバイ。種牡馬初年度ながら265頭に種付けしたこともあり、最強マイラーの産駒が今年の2歳戦線を牽引する存在となるはずだ。

 さらにモーリスはシャトル種牡馬として、オーストラリアでも種付けを行っている。モーリスは日本だけにとどまらず、香港などアジアでも活動したが、産駒はそれ以上にワールドワイドな活躍を繰り広げられることも期待されている。

 最強マイラーの仔たちが、どんな走りをしてくれるのかを楽しみにしている人も多いだろう。だが、そのモーリスと同世代で、同馬に勝るとも劣らない実力を持つマイラーが日本で誕生し、世界を股にかけて活躍したことをご存知だろうか。それが、カラコンティだ。

 カラコンティは父バーンスタイン、母サンイズアップ、母の父サンデーサイレンスという血統。日本の社台コーポレーション白老ファームで生産された。

 日本で走ることなくフランスに渡ったカラコンティは、2歳時にジャンリュックラガルデール賞(仏G1)を制覇。翌年も稍重の中で行われた仏2000ギニー(仏G1)を勝利しG1・2勝目をあげている。だが新鋭として期待を集めたものの、3番人気に支持された仏ダービー(仏G1)で8着に敗れると、続くフォレ賞(仏G1)でも11着と惨敗を喫してしまう。

 その後、カラコンティはアメリカの芝のマイル最強馬決定戦・BCマイル(米G1)に挑戦。前2走であっけなく敗退していたこともあり、14頭立てで12番人気と期待薄な存在だったが、好位追走から最後の直線で抜け出し、優勝。並み居る強豪を押しのけ、マイル王の座についた。

 4歳時は始動戦のジャックルマロワ賞(仏G1)6着、ムーランドロンシャン賞(仏G1)で3着に入ったが、連覇がかかっていたBCマイルで11着に敗れたのを機に現役引退。種牡馬入りすることになった。

 2016年から供用がスタートしたカラコンティは初年度産駒が、すでにデビューを果たしている。中でもイギリスのR.ティール厩舎に管理されているケンザイウォリアー(母Lemon Sakhee)は、ホリスヒルステークス(英G3)を勝利するなど出世頭だ。今年は英2000ギニー(G1)の出走も視野に入れられていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響で開催が見送られたため、予定変更を余儀なくされている。なにもかもが正常に戻った際には、目覚ましい走りを見せてほしい。

 現役時代は相まみえることがなかったモーリスとカラコンティ。だが数年後には、互いの産駒が最強マイラーの座をめぐり、熱いレースを展開することを期待したい。

JRA モーリス世代「謎のNo.2マイラー」! BCマイル勝ち馬vs伝説マイラーの最強決定戦は次の世代に……のページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
  2. 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  5. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  6. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 阪神JFで「好走必至」の穴馬が不可解な乗り替わり…「5馬身違う」最強助っ人とC.ルメールの対決も熱い