JRA川田将雅「中内田」より「アドマイヤ」!? 「6億円」アドマイヤビルゴに続いて、「2億円」ホースがアドマイヤ旋風を巻き起こす!
アドマイヤ軍団の逆襲が始まるだろうか。
19日に行われた皐月賞(G1)は、2歳G1勝ち馬のコントレイルとサリオスの壮絶な叩き合いが繰り広げられ、コントレイルに軍配が上がった。3着馬とは3馬身半の着差がついており、3歳世代では2頭が抜きん出ていることが証明される結果でもあった。
現在、他路線組で打倒コントレイルの筆頭候補は、超高額馬・アドマイヤビルゴだろう。同馬は若葉S(L)を勝利したが、皐月賞を回避。京都新聞杯(G2)をステップに、日本ダービー(G1)を目指す予定となっている。
また故・近藤利一氏の遺志で、アドマイヤビルゴと武豊騎手のコンビが実現したという逸話もあるため、多くのファンが注目している馬だ。久々にアドマイヤがクラシックの舞台で活躍することに期待が高まっている。
そんな中、アドマイヤ軍団の中で忘れてはならない1頭が、アドマイヤベネラ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
高額馬と言えば、セレクトセールで「5億8000万円」で落札されたアドマイヤビルゴが真っ先に挙げられるが、アドマイヤベネラも「2億3000万円」の高額馬である。2頭を比較すると金額は見劣りするが、2億3000万円は日本ダービーを優勝してもペイできないほどの金額だ。
この金額の裏付けとして、立派な血統背景があるだろう。父ハーツクライ、母ライフフォーセールで、半姉にはG1馬ダノンファンタジーがいる血統。破格の取引価格も頷けるはずだ。
デビューからこれまで3戦し、すべて単勝オッズ1倍台の圧倒的支持を集めてきたアドマイヤベネラ。しかし、新馬戦は3着、続く未勝利戦も3着となかなか勝ちきれなかったが、3戦目で転機が訪れる。それは川田将雅騎手とのコンビ結成だ。
逃げ馬有利のスローペースの中、4番手でしっかりと折り合いをつけた。直線ではメンバー最速の上がりで、逃げ馬をきっちり捉えて待望の初勝利。川田騎手の好騎乗が光るレースだった。2着馬には半馬身差と派手さはないが、3着とは5馬身差がついていることから、能力の高さが伺えるだろう。
そして4戦目に、今週土曜日の京都9Rのあやめ賞(1勝クラス)に出走する。重賞にコマを進めるためには、2連勝を飾りたいところだ。
「今回アドマイヤベネラの後押しとなるのは、やはり鞍上の川田騎手ですね。あやめ賞には、これまで川田騎手が手綱を取ってきた中内田充正厩舎のフィニステールも出走しますが、アドマイヤベネラを選んだようです。
川田騎手と中内田厩舎と言えば、蜜月関係にあります。それを断っての騎乗ということはアドマイヤベネラへの期待が高い表れでしょう」(競馬記者)
実際にフィニステールも未勝利勝ちの馬だが、負けた新馬戦の1着はアドマイヤビルゴ、2着は今週のフローラS(G2)で上位人気が予想されるフアナと強力な相手。続く未勝利戦は快勝しており、まだ底を見せていない。それよりも高評価されるアドマイヤベネラは、1勝クラスも簡単にパスするかもしれない。
「2億3000万円」ホースは「5億8000万円」ホースに続いて、順調に勝ち上がることができるだろうか。今年のアドマイヤ軍団からは目が離せない。
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