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【天皇賞・春(G1)展望】武豊キセキVSフィエールマン注目の対決! 阪神大賞典(G2)勝ちユーキャンスマイルも勢い十分

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 5月3日、京都競馬場では古馬の最強ステイヤー決定戦となる天皇賞・春(G1)が行われる。このレースを皮切りに6月の安田記念(G1)まで6週連続でのG1開催となる。無観客での開催が続くが、それを感じさせないような熱戦に期待したい。

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 フィエールマン(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)は、昨年の有馬記念(G1)を4着からの直行となる。約4か月ぶりのレースとなるが、初G1勝ちを決めた18年の菊花賞(G1)もラジオNIKKEI賞(G3)からトライアルを使わずに勝利している。昨年の天皇賞・春もまた、1月のAJCC(G2)をステップに勝っていることを考えると割引にはならないだろう。

 前走の有馬記念は凱旋門賞(G1)を12着と惨敗し、状態面が心配されての出走だったが、勝ちに行く競馬をしての4着は復調を感じる内容だった。昨年の天皇賞・春でクビ差の接戦を演じた強敵・グローリーヴェイズが回避したなら主役は譲れない。

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 キセキ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は前走の阪神大賞典(G2)をまさかの大出遅れで7着に敗れた。前走の手綱を取った川田将雅騎手から新たに「盾男」武豊とのコンビ結成で挑む。15日の発走調教再審査に合格、騎乗した武豊騎手は「ゲートは速くないが問題はなさそうだった。あとは実戦にいってどうか」と巻き返しに期待が出来そうだ。

 15年の宝塚記念(G1)の問題児・ゴールドシップを思わせる出遅れは1秒以上のビハインドだったが、着順こそ7着でもタイム差はわずか0.6秒だ。致命的だった出遅れを考慮すると楽に勝てた計算もできなくはない。出走メンバーでG1勝ち実績があるのはフィエールマンとキセキの2頭のみ。先輩菊花賞馬として意地を見せたい。

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 ユーキャンスマイル(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は、G1奪取に絶好のチャンスとなる。昨年はダイヤモンドS(G3)、新潟記念(G3)と重賞2勝をあげた。その一方、G1では18年の菊花賞を3着したのが最高で、昨年の天皇賞・春を5着、天皇賞・秋(G1)を4着、ジャパンC(G1)を5着と「G1の壁」を越えることが出来なかった。

 だが、前走の阪神大賞典でデビュー最高体重となる500キロで快勝したことは大きな自信となっただろう。2走前のジャパンCからの休み明けで12キロ増とまだ馬体には余裕があった。休み明けを使われたことにより、本番へ向けて上積みが期待できそうだ。

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 ミッキースワロー(牡6、美浦・菊沢隆徳厩舎)には一発の期待が持てる。前走の日経賞(G2)は、4コーナーの不利が致命的となったAJCCの4着から見事に巻き返しての勝利だった。淀の長距離を得意とする横山典弘騎手の手綱で悲願のG1制覇を狙いたい。

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 モズベッロ(牡4、栗東・森田直行厩舎)は日経賞でミッキースワローの2着に惜敗したが、直線での不利が大きかった。1月に行われた日経新春杯(G2)は、危なげない競馬で2着馬に2馬身半の差をつける快勝だった。同じく京都の天皇賞・春は歓迎だろう。

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 エタリオウ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は、昨年の4着から6戦連続で馬券に絡めていないのは懸念材料だ。勝ち切れない反面、安定して好走するのが持ち味でもあるだけに、今回初コンビとなる川田将雅騎手の手腕に期待したい。

 ほかにも今年のダイヤモンドSを2着、阪神大賞典を3着と連続で好走したメイショウテンゲン(牡4、栗東・池添兼雄厩舎)。そのメイショウテンゲンに阪神大賞典で2着と先着しているトーセンカンビーナ(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)も穴で面白い存在だ。

 キセキに騎乗の武豊騎手は、令和でも「盾男」になれるのか? 昨年のディフェンディングチャンピオン・フィエールマンが連覇を決めるのか。それとも……。

 最強ステイヤー決定戦、天皇賞・春は、5月3日の15時40分に発走を予定している。

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