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JRAヴィクトリアマイル(G1)ダノンファンタジー「作戦変更」に暗雲!? 前走大幅増から減らない馬体重、「ソフト仕上げ」は果たして正解なのか?

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 17日、東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1)は「最強女王」アーモンドアイの参戦で大いに盛り上がりそうだ。他にも今年に入って重賞3連勝のサウンドキアラ、昨年のオークス(G1)を無敗で制したラヴズオンリーユーも怖い存在だ。

 強敵は揃ったが、ダノンファンタジー(牝4、栗東・中内田充正厩舎)も18年の阪神JF(G1)以来のG1勝利を狙っている。

 だが、オーナーであるダノックスはG1レースに有力馬を出走させながらも勝利にはあと一歩届かない現状。ダノンファンタジーも好走はしても勝ち切れないレースが続いている。

 クラシック戦線でも春にチューリップ賞(G2)、秋にローズS(G2)といずれもトライアルを快勝しながら、本番では馬券圏内にすら入ることが出来ず。もどかしいレースが続いた。

 そんなダノンファンタジー陣営の試行錯誤が見えたのが前走の阪神牝馬S(G2)だった。昨年の秋華賞(G1)を8着に敗れて以来の復帰となったこのレースで、464キロだった秋華賞から大きく増えた22キロ増の486キロの馬体で出走した。

 1番人気に支持された阪神牝馬Sは、外枠から好スタートを決めて4番手の好位を追走。直線に入り川田騎手が追い出すと勢い良く反応するも、手応えの割に伸び切れず、5着と敗れた。大幅増の馬体重が影響したのか、本来の走りではなかった印象だ。

 だが、レース後の川田将雅騎手は「とてもいい内容で走ってこられました。次はもうひとつ良くなってくれると思います」と敗戦にも悲観しておらず、本番での良化に期待するコメントを残している。

 ダノン軍団といえば前哨戦で勝利しても、肝心の本番で勝てないレースが続いていることは確かだ。今年のG1もダノンスマッシュがオーシャンS(G3)を勝利するも高松宮記念(G1)で敗れ、ダノンキングリーも中山記念(G2)を勝利したが、大阪杯(G1)を勝てなかった。

 これに対し、ダノンファンタジーが前哨戦となる阪神牝馬Sを敗れたことは、多少なりとも仕上げに変化があったと感じる内容だ。

「ダノックスの馬はハードな調教を課すことにより、休み明けを苦にしないことが特徴といえます。その一方、肝心のG1を勝ち切れない理由として、仕上げ過ぎではないかという声もあります。『お釣り』がない状態で前哨戦を使うため、本番でピークを過ぎてしまっていたかもしれません。

 大幅な馬体増だったダノンファンタジーはこれまでとは異なり、『余裕残し』の仕上げだった可能性が非常に高いです。川田騎手のコメントも悲観的なものではなく、明らかに本番での良化を確信していた印象です」(競馬記者)

 気掛かりなのは、G1を前に追い切りが緩かったことである。1週前に栗東の坂路を54.1-39.3-25.4-12.5で追い切っているが、今週の追い切りはラスト1Fこそ12.5秒だが、全体では57.5秒だった。

 当然、ダノンファンタジーの馬体重が気になるところだが、JRAのHPで発表された調教後の馬体重は480キロ。これは前走の486キロからわずか6キロしか減っていない。関東への輸送を考慮しても、これまで460キロ台前後で走っていた馬としては、まだ太めが残る可能性がある。

 陣営は「中身が違ってくるはず。レースでの反応も変わると思う」と意に介していないようだが、当日の馬体重には注意しておきたい。

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