JRAオークス(G1)エイシンヒカリ「大暴走伝説」再び!? 「狂気の血」スマイルカナの東京“圧逃劇”に期待!

「どうも当牧場は逃げ馬と縁があるようですね」
そう語ったのは『競走馬のふるさと案内所』にて『重賞ウイナーレポート』の取材を受けた木田牧場の木田圭介さんである。木田牧場は従業員6人からなる小さな牧場で、生産代表馬は2015年の香港カップ(G1)、16年の仏イスパーン賞(G1)を勝ったエイシンヒカリだ。
木田牧場からは、近年も2018年の中山牝馬S(G3)を勝ったカワキタエンカなど、重賞級の逃げ馬を輩出されているが、24日のオークス(G1)に出走するスマイルカナ(牝3歳、美浦・高橋祥泰厩舎)もその内の1頭だ。
今年1月のフェアリーS(G3)を逃げ切ったスマイルカナは、前走の桜花賞(G1)でもレースの主導権を握って3着。桜花賞3着馬は2017年ソウルスターリング(1着)、18年リリーノーブル(2着)、そして昨年もクロノジェネシスが3着している通り、3年連続で馬券圏内を賑わせている。
しかし、『netkeiba.com』の事前オッズでは単勝29倍前後の8番人気と人気薄が予想されている。というのも、オークスは過去20年で逃げ馬がわずか1勝、2着1回と散々な成績に終わっているからだ。
今年の桜花賞で9番人気ながら3着に逃げ粘ったスマイルカナだが、今回も決して大きな期待は掛けられていないようだ。
ちなみに過去20年のオークスで馬券になった逃げ馬は2004年のダイワエルシエーロ(6番人気1着)、11年ピュアブリーゼ(8番人気2着)と、どちらも人気薄。やはり「ノーマークで逃げられる」という点は、逃げ馬にとって生命線といえるだけに、スマイルカナの前評判が低いことは、むしろ大きなプラスといえるだろう。
「それだけなくオークス出走時、ダイワエルシエーロが430kg、ピュアブリーゼが436kgと小柄な逃げ馬の好走が目立ちます。前走の桜花賞で416kgだったスマイルカナも小柄なことで有名ですが、2400mという長距離を走るオークスでは、かえってそれが味方になるかもしれません」(競馬記者)
世代屈指の逃げ馬となるスマイルカナだが、木田牧場の大先輩エイシンヒカリとは叔父と姪という関係で、同じディープインパクト産駒であることから3/4同血ということになる。
エイシンヒカリといえば海外G1・2勝も然ることがら、ファンの間では、やはり2014年のアイルランドT(OP)の大胆な大逃げが語り草になっている。
当時デビューから4連勝してアイルランドTに挑んだエイシンヒカリは、ここまでの勝ちっぷりが評価され、初のオープン挑戦だったにもかかわらず、単勝1.4倍の大本命に支持された。
好スタートを決めたエイシンヒカリは果敢にハナを主張すると、後続を大きく引き離す逃げに打って出た。1000m通過58.2秒というハイペースについてくる馬はおらず、そのまま独走で最後の直線に入った際は楽勝かと思われた。
だが、そこから“エイシンヒカリ劇場”が幕を開けた。
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