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JRAオークス(G1)「17連敗中」武豊ミヤマザクラの巻き返しは期待薄!? レジェンド不調のきっかけとなったあの馬の存在も割引か

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 17日、東京競馬場で行われるオークス(G1)は牝馬のダービーといってもいいレースである。今年は3戦無敗で桜花賞を制したデアリングタクト、それぞれキャリア2戦で出走するデゼル、アブレイズを加えた計3頭が無敗のまま駒を進めて来た。

 どの馬が勝利しても歴史的な快挙であることに違いないが、オークスは桜花賞組の巻き返しが多数あることも覚えておきたい。

 ミヤマザクラ(牝3、栗東・友道康夫厩舎)は7番人気の桜花賞を5着と、人気以上の着順で走った。渋った馬場にポジション取りに苦心しながらも福永祐一騎手は「ノメりっぱなしの中で、能力だけで5着に来てくれました」とパートナーを労うコメントを残している。

 血統的には兄弟に17年の菊花賞(G1)を3着したポポカテペトルがいるように距離延長に不安がないのは大きな強みだ。芝1600mのクイーンC(G3)を勝利しているが、これは能力の高さでこなしたという見方も可能である。

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 福永騎手のコメント内容からもクイーンCを勝利している東京コースのオークスで巻き返しに期待していると考えられたが、陣営からは武豊騎手でオークスに挑むことが発表され、福永騎手は抽選突破待ちとなるリリーピュアハートに騎乗することとなった。

 気になるのは乗り替りの経緯である。福永騎手は重賞勝ち実績のあるミヤマザクラを降ろされた格好となるのか、それともリリーピュアハートを選択したのかは不明だ。また、ミヤマザクラの金子真人オーナーもディープインパクトの引退以降は、武豊騎手への有力馬の依頼は減っていただけに、過去のような蜜月の関係とも言い難い。

 せっかくのチャンスを手に入れた武豊騎手としては、オークスで好結果を残して信頼関係を強化しておきたいところだろう。

 一方、武豊騎手のオークスでの騎乗成績が不振なことは大きな不安材料かもしれない。最後に勝利したのは96年エアグルーヴまで遡らなければならない。馬券に絡んだのも2005年エアメサイアの2着を最後に17連敗中だ。

「ミヤマザクラは昨年の京都2歳S(G3)でマイラプソディに2馬身差の完敗をしています。同馬が土曜のクイーンCを勝利したことで、日曜に行われた共同通信杯のマイラプソディの人気に拍車がかかりましたが、まさかの4着に敗れました。相対的に京都2歳Sで同馬に完敗したミヤマザクラの評価が下がる一因ともなったようです。

 マイラプソディはその後の皐月賞(G1)で13着と精彩を欠いたことからも桜花賞の5着は実力通りだったかもしれません。重賞勝ちのあるコース替わりと距離延長歓迎の血統に加え、武豊騎手の騎乗で人気になるようなら手が出しにくいですね」(競馬記者)

 武豊騎手の今年のG1騎乗成績は【0.1.0.7/8】でもあり、馬券に絡んだのは1番人気レシステンシアに騎乗した桜花賞の2着のみだ。現在のスランプからも、人馬ともに巻き返しの期待はそれほど大きくないかもしれない。

 競馬界のレジェンドは、再び輝きを取り戻すことができるか。

 オークスの手綱捌きに大いに注目したい。

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