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JRAオークス(G1)デアリングタクトが「無敗牝馬2冠」63年ぶりに達成なるか!? アーモンドアイら名牝たちもなし得なかった「偉業の難易度」

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デアリングタクト JBISサーチより

 24日に開催される3歳牝馬の頂点を決する1戦オークス(G1)。今年は桜花賞馬デアリングタクトが、無敗で樫の女王に輝くかが注目されている。

 昨年のオークス馬・ラヴズオンリーユーをはじめ、1943年クリフジ、46年ミツマサ、57年ミスオンワード、2006年カワカミプリンセスと、無敗のオークス馬は過去に5頭誕生している。だが、「無敗の牝馬二冠馬」はミスオンワードのみ。60年以上も現れていない。

 過去、ミスオンワード以外で無敗で桜花賞馬に輝いたのは1941年ブランドソール、81年ブロケード、90年アグネスフローラ、91年シスタートウショウ、04年ダンスインザムードらだ。

 あまりに古すぎるレースは参考になるとは思えない。今回は、グレード制導入後、90年、91年、04年に、無敗の牝馬2冠に挑んだ3頭がどのような走りを見せたのかを振り返ってみたい。

 まず90年だ。アグネスフローラの父は米ダートG1などを勝ったロイヤルスキー、母は79年のオークスを制したアグネスレディー、母父はリマンドという血統を持つ。

 河内洋騎手を背に前哨戦のチューリップ賞、桜花賞などで、積極的な先行策を見せて連戦連勝。オークスでも単勝2.5倍の一番人気に支持された。このときアグネスフローラは、9番手と中団から競馬を展開。4角で進出すると、最後の直線では一度先頭に立った。だが、内から伸びてきたエイシンサニーに交わされて2着に終わっている。

 その後も活躍が期待されたものの、レース後に骨折が発覚。復帰すべくリハビリに励んでいたものの、その最中に今度は屈腱炎を発症。引退後は繁殖牝馬となり、ダービー馬アグネスフライト、皐月賞馬アグネスタキオンらを輩出している。

 この翌年、「無敗牝馬2冠」に挑んだのはシスタートウショウだ。角田晃一騎手を背に挑んだ桜花賞では4番人気ながら、早め先頭から押し切り勝ち。オークスでも1番人気と期待は高かった。20頭立てのレースで18番と後方からの競馬を展開し、最後の直線では上がり最速となる末脚で先行勢に襲いかかる。だが、絶妙なペースで逃げたイソノルーブルを捉えきれず2着。ハナ差で勝利を逃した。

 その後、休養に入ったが、その間に屈腱炎を発症。約1年半後に復帰し、中山記念(G2)で2着に入るなど好走はしてみせたが、勝利は遠かった。引退後は繁殖牝馬となったものの、産駒の成績は振るっていない。

 武豊騎手が主戦を務めたダンスインザムード。04年の桜花賞で後続に2馬身差をつけて快勝すると、オークスでは単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持された。だが中団追走から最後の直線で2番手にあがるも、早めに先頭に立ったダイワエルシエーロを捉えることができず。さらにスイープトウショウ、ヤマニンアラバスタらにも交わされ、4着に終わった。

 その後、ダンスインザムードはアメリカンオークス(G1)に挑戦し2着。国内復帰戦となった秋華賞(G1)でも1番人気ながら4着と敗れていた。その後、勝利からは遠ざかっていたが、北村宏司騎手とともに挑戦した06年のヴィクトリアマイル(G1)で復活V。さらに同年のマイルチャンピオンS(G1)で2着など随所に光る走りを見せてこの年に引退。

 繁殖牝馬となってからは、初年度にフェアリーS(G3)を勝ったダンスファンタジア、秋華賞(G1)3着のカイザーバルらを輩出。昨年度もキングカメハメハを父に持つ牝馬が誕生している。

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