JRAレシステンシア骨折で再燃する「高速馬場=故障」疑惑!? 青葉賞レコードVオーソリティらも戦線離脱で……
20日、昨年の最優秀2歳牝馬にして桜花賞(G1)、NHKマイルC(G1)で、それぞれ2着だったレシステンシア(牝3歳、栗東・松下武士厩舎)が骨折した、と同馬を所有するキャロットクラブがホームページで発表した。
レシステンシアは、昨年の阪神ジュベナイルF(G1)を逃げてレコードV。翌年の3歳G1戦線でも有力視されていたが、チューリップ賞(G2)を3着に終わると、桜花賞では後方から異次元の脚を使ったデアリングタクトに屈して2着。NHKマイルCでも軽快なペースで逃げるも、2番手で進んだラウダシオンに交わされてこちらも2着と涙を飲んでいた。
「レシステンシアは放牧先であるノーザンファームしがらきで、左前球節に疲労が見られたため、検査を行ったところ骨片が見つかったそう。全治には3カ月ほど要するそうですが、さほど深刻な故障ではないのが不幸中の幸いですね。
ただレシステンシアは、レース中に負傷した可能性もあるみたいです。NHKマイルCの前の桜花賞はパワーが必要な重馬場で消耗戦。桜花賞馬デアリングタクトの陣営も『疲れが見られる』と話していましたし、ともに戦ったレシステンシアもそれは同様だったはず。激走後に中3週でG1に出走したことなども故障の遠因になったのかもしれません」(競馬記者)
早期の復活が待たれるレシステンシア。また今年の3歳勢ではダービートライアルである青葉賞(G2)でレースレコードVを達成したオーソリティも、レース後に左第1指骨剥離骨折の判明。復帰するまでには3カ月以上かかるといわれている。
「レシステンシアは、オーソリティ同様に春の東京競馬場のレース後に負傷しています。近年ではドゥラメンテ、リオンディーズ、アドミラブル、ロジャーバローズなども同時期に故障していますし、まだ身体が完成していないこの時期の3歳馬にとって、時計が出すぎる馬場は負担が大きすぎるのかもしれません。
近年の東京競馬場は高速馬場に仕上げられているともいわれ、従来のレコードを塗り替える高速決着が相次いでいます。これは技術が進化したことで、凹凸が少なくクッション性も高いからと説明されることもありました。
例年、『高速馬場が、競走馬の故障率に影響を及ぼしているか、否か』という議論がファンの間でも交わされていますが、今年も再燃するかもしれませんね」(競馬誌ライター)
ただレシステンシア、オーソリティともに全治3か月と骨折としては、そこまで重い症状でなかったことが不幸中の幸いか。ともにG1戦線を賑わす実力馬だけに、秋には元気な姿を見せてほしいところだ。
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