
JRA「ラストウィーク」ヒューイットソン重賞2勝目ゲット! 「特別な思いです」オーソリティで青葉賞(G2)勝利
2日、土曜東京メインはダービートライアル・青葉賞(G2)が行われ、L.ヒューイットソン騎手の3番人気オーソリティ(牡3、美浦・木村哲也厩舎)が優勝。ヒューイットソン騎手はスプリングS(G2)に続き、重賞2勝目をあげた。2着ヴァルコスまでに31日に行われる日本ダービー(G1)の優先出走権が付与される。
今週が「ラストウィーク」となったヒューイットソン騎手だが、3月7日からの短期免許で重賞2勝をあげる活躍を見せた。ガロアクリークとのコンビでスプリングSを制し、続く皐月賞(G1)でも8番人気の低評価ながら3着に入る好騎乗を見せた。
そして重賞2勝目を飾ったのが、オーソリティとのコンビで挑んだ今回の青葉賞だ。
初来日のニューホープは日本の競馬に確かな爪痕を残したといってもいいだろう。新型コロナの影響で、来日期間は全て無観客での競馬となってしまったが、「一度もファンを見ないで帰るのは悲しいね。でも、来年また来日する時、ファンの前で乗るのが楽しみになったよ」と再度の活躍を誓った。
レースは好スタートから内目の5番手を追走した。何度か窮屈になりそうなところはあったが、じっと我慢の競馬。直線で進路の確保に手間取った分だけ、外に出す格好となった。だが、追い出してみると、先に抜け出しを計ったフィリオアレグロ、ヴァルコスを首差捉えてゴールを駆け抜けた。
直線で進路を確保するまでにはかなりのロスがあった。敗れたとはいえフィリオアレグロを最短距離から導いたD.レーン騎手のコース取りは見事だった。これに比べるとヒューイットソン騎手の乗り方にはまだまだ荒々しさを感じるとはいえ、勝ち切ったことに意味がある。これまで一線級相手に戦ってきたオーソリティの力もここでは抜けていた。
ヒューイットソン騎手は「来日した時に初めて重賞で乗って、最後も乗って結果を出せて、特別な思いです。距離が延びて良い形で競馬ができた。距離はまったく問題ないことを証明できた。来年もまた戻ってきたい」と、来年の騎乗にも意欲を見せた一方で、ガロアクリークでの日本ダービー(G1)参戦が叶わず、後ろ髪を引かれる想いだっただろう。
日曜京都の天皇賞・春(G1)の騎乗はないが、今回の短期免許の重賞成績は【2.2.3.4/11】だ。勝率18.2%、連対率36.4%、複勝率63.6%と抜群の存在感を示し、関係者に大きなアピールとなっただろう。まだ22歳の腕達者な若武者だけに今後の伸びしろは大きいに違いない。次回の来日では馬質の向上にも期待が出来そうだ。
来年までその名前を覚えておきたい。
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