
JRA・M.デムーロ「勝った馬は化け物」かつての相棒カフェファラオにため息……「ケンタッキーダービーに乗るのは僕の夢」遠ざかる実現の日
2月のヒヤシンスSを勝った際、初コンビを組んだデムーロ騎手は、カフェファラオを手放しで褒めちぎった。
『netkeiba.com』で自身が連載しているインタビュー企画『Road to No.1』でも「カフェファラオ! ものすごく強かったね」と改めて絶賛。「向正面で、もう少し前に行きたいなと思ってちょっと動かしたら、もうすごいエンジン。ブォーン!って感じ(笑)」と興奮を隠せないまま語ると、「すごく強かった。なんていうか、ああいう感触は久々でしたね」と、自身のキャリアの中でも指折りの大器であることを認めている。
「そんな中で話題に上ったのが、カフェファラオの米国三冠挑戦でした。陣営は米国三冠への登録を済ませており、ヒヤシンスS後には海を渡るプランもあったほど。しかし、新型コロナウイルスの影響によって、海外遠征は中止に……。
仕切り直しとなった今回のユニコーンSではレーン騎手が手綱を執って勝利しましたが、デムーロ騎手としても思うところがあったでしょうね」(競馬記者)
実際にデムーロ騎手はヒヤシンスS後に「今後が、とても楽しみです」と語り、インタビュー企画内でも「ケンタッキーダービーに乗るのは僕の夢です」と、カフェファラオとの米国遠征に思いを馳せている。
「実は、デムーロ騎手は2017年にルヴァンスレーヴとコンビを組んだ際も『この馬でケンタッキーダービーに行きたい』と米国遠征を熱望していました。しかし、残念ながらルヴァンスレーヴが国内に専念したこともあって、デムーロ騎手の希望は叶わず……。
カフェファラオはデムーロ騎手にとっては、そんなルヴァンスレーヴ以来の夢を託すに足る逸材だったんでしょうね。米国遠征した際にデムーロ騎手が騎乗できたかはわかりませんが、つくづく新型コロナウイルスの影響によって、開催が延期になってしまったことが悔やまれます」(同)
カフェファラオがユニコーンSを勝った21日、米国のベルモントパーク競馬場ではベルモントS(G1)が行われたため米国三冠の夢は消えた。だが、ケンタッキーダービー(G1)やプリークネスS(G1)といった春に予定されていた2冠は、9月以降に延期となっている。
果たして今秋、カフェファラオは“忘れ物”を取りに今度こそ海を渡るのか、そしてデムーロ騎手の積年の夢は叶うのか――。ダート界に現れた「新怪物」の物語は、まだ始まったばかりだ。
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