JRA宝塚記念(G1)追い切り「超抜」絶好調の新星が急浮上!?「5番人気以下」「前走G1以外」激走条件に一致で波乱の使者に
28日、阪神競馬場で開催される前期G1の総決算・宝塚記念(G1)は近年稀に見る「G1馬8頭」の超豪華メンバーの競演になりそうだ。絶対女王アーモンドアイへの挑戦権を懸けた熱戦が期待される。
その一方、「荒れる宝塚記念」の歴史は、必ずしも人気馬が実力通りに結果を残せなかった側面がある。6月という梅雨の時期の開催は荒れた馬場になりやすく、このレースでG1初勝利を飾った馬も多数誕生している。阪神内回りの2200mという条件も波乱を起こすファクターとして関係もありそうだ。
そこで、あえて人気の盲点となりやすい「前走でG1を使われなかった馬」を振り返ってみたい。
以下は過去10年、宝塚記念を「5番人気以下で出走」し、「前走がG1以外の馬」の好走歴である。
18年3着ノーブルマーズ(12番人気) 目黒記念(G2)4着
16年1着マリアライト(8番人気) 目黒記念(G2)2着
15年1着ラブリーデイ(6番人気) 鳴尾記念(G3)1着
14年2着カレンミロティック(9番人気) 鳴尾記念(G3)4着
13年2着ダノンバラード(5番人気) 鳴尾記念(G3)3着
12年3着ショウナンマイティ(6番人気) 鳴尾記念(G3)2着
11年1着アーネストリー(6番人気) 金鯱賞(G2)3着
10年1着ナカヤマフェスタ(8番人気) メトロポリタンS(OP)1着
全馬が4着以内からの臨戦となっている。
特徴的なのは「距離が2000m」であること、もしくは「東京」を使われていることだろう。今年の出走馬で東京コースを使われた馬は、アフリカンゴールドとアドマイヤアルバの2頭が該当するがいずれも大敗しているため、データ外として扱っても大きな支障はなさそうだ。
となると残るのはトーセンスーリヤとレッドジェニアルの2頭。だが、レッドジェニアルは前にいた馬が残った2走前の大阪杯(G1)でも後方のまま8着と完敗をしている上に、後方からの競馬が多いため期待は薄くなる。やはり、人気薄の前残りに活路がありそうだ。
そこで注目したいのが、今回G1初挑戦のトーセンスーリヤ(牡5、美浦・小野次郎厩舎)だ。前走は重賞初挑戦だった新潟大賞典を10番人気で快勝している。また、この好走を導いている主戦・横山和生騎手とのコンビは【3.2.1.0】と馬券内を外したことがない。
ただ、単純にこれだけが強調材料ではなく、今週の追い切りが「超抜」といえる内容だったのだ。
トーセンスーリヤの追い切りのために、横山和騎手が滞在中だった函館から駆けつけた美浦・南Wの追い切りは軽く仕掛けただけで5F64.7-12.3のド迫力。
時計だけならば、グローリーヴェイズの5F65.2-12.3、ブラストワンピースの5F68.1-12.1を優に上回る圧巻の走りだった。タイムだけで単純比較はできないものの、大きな上積みが期待できそうな内容だったことには違いない。
余談ではあるが、横山和騎手にとっても宝塚記念は、祖父と父が制したレースでもあり、史上初の親子3代同一G1制覇が懸かる。トーセンスーリヤの父ローエングリンは、父・横山典弘騎手とのコンビで18年前の宝塚記念を3着と好走した。
今年の競馬で、人気馬をしっかりと好走させるだけでなく、二桁人気の穴馬でもアッと驚く大穴を出して来た横山和騎手なら、それだけでも狙ってみる価値はありそうだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新- オーギュストロダン回避で「逆輸入対決」は実現せず…武豊、坂井瑠星に注目集まる凱旋門賞
- スピルバーグ、ラブリーデイが最後の勝利…天皇賞・秋の王道ステップに変化
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「体重超過」大江原比呂が1日でダイエット成功!岩田望来や西村淳也も悩んだ過酷な体重管理
- 【シリウスS(G3)展望】フェブラリーS(G1)1番人気の大器オメガギネス登場!
- サイレンススズカ級は不在!混戦模様の毎日王冠はローシャムパークでもシックスペンスでもない“まさかの激走穴馬”急浮上!
- 【凱旋門賞(G1)展望】地元ソシエ&ルックドゥヴェガ有力も、日本のシンエンペラーに大きなチャンス
- 横山典弘ピューロマジック「9秒9」超えた稀代の韋駄天? 超速レコード持ち主はデュランダルに大楽勝
- JRA・G1「トレンド継続」で武豊らにチャンス到来!? 秋華賞(G1)有力馬に騎乗する今年G1未勝利ジョッキーは?
関連記事
JRA福永祐一、ワグネリアン「消極的騎乗」で藤田伸二・安藤勝己氏らに総スカン!? 宝塚記念(G1)は崖っぷちの総決算か
JRA【宝塚記念(G1)枠順確定】サートゥルナーリア、ラッキーライラックらの枠は? 上半期最後のG1最重要ポイントの行方……
JRA宝塚記念(G1)春G1穴馬の傾向から「激走馬」が浮上!? サートゥルナーリアを出し抜くかもしれない不気味な存在とは……
JRA武豊キセキ見限りは早計!? 宝塚記念(G1)反撃のヒントは前走の失速にあった! 今度こそユタカマジック炸裂か
JRA宝塚記念(G1)「ブラストワンピース×川田将雅」の命運は“30秒”で決まる!? スタート直後の「〇〇」が好走のカギ