
JRAサートゥルナーリアを“見間違え”? 宝塚記念(G1)競馬中継でまさかの“迷実況”にファンの開いた口が塞がらない……
先週末に行われた春のグランプリ・宝塚記念(G1)はクロノジェネシスの優勝に幕を閉じた。2着には6番人気のキセキが入り、近走の不振からの復活を印象付けた。そして12番人気モズベッロが3着となったことで、3連単の配当は18万円を超える高額配当となった。
また、1番人気に支持されたサートゥルナーリアは、最後の直線で追い込むも伸びきれず4着に敗れた。今回の宝塚記念ではクロノジェネシスの6馬身差をつける圧巻のパフォーマンスに、多くのファンが衝撃を受けたのではないだろうか。
その一方、一部のファンの間で“衝撃”だと話題となっているのが、中継したフジテレビ系列の関西テレビ・吉原功兼アナウンサーの実況だ。
レースがスタートすると先行争いの状況、向こう正面では各馬の名前を読み上げながらレースの隊列を実況。いつも通りの競馬中継の実況だった。
だが、異変が起こったのが4コーナーに入ったところからだ。ラッキーライラックが逃げる馬を捉えて進出を開始、それに併せるように外からクロノジェネシス、キセキも上がっていった。
その状況を「ここでラッキーライラック、一気に先頭に立つ。そして外からクロノジェネシス。この大阪杯の2頭です」と実況。クロノジェネシスの外から絶好の手応えで上がって来たキセキに全く触れないという内容だった。
さらに直線でも、「外の方からサートゥルナーリア」と言った直後に、「おっとサートゥルナーリア中団に下がった。サートゥルナーリア、ピンチだ」と実況した。実際には、サートゥルナーリアは外から追い込んでいるところだった。
その脚色が良かったわけではないため、クロノジェネシスとの差は広がる一方だったことをピンチと表現したのか、それとも同じ赤帽で徐々に後退していったトーセンスーリヤと間違えてしまったのか、どちらとも取れる不可解な実況だ。
そして大勢が決したところで「2番手にキセキ」とようやく伝え、最後はクロノジェネシスの圧勝を称えてレース終了となった。
この実況にネット上では「馬間違えた?」「キセキスルーした」「民放のレベルも下がった」「俺の方がうまい」など痛烈な意見が出た。
「吉原アナは2013年から競馬実況をしており、決して競馬素人というわけではありません。それだけに、サートゥルナーリアとトーセンスーリヤを間違えたと誤解されかねないような実況をしてしまったことは残念ですね。今はグリーンチャンネルが無料放送となっていますし、視聴者の目は厳しいはずです。次は同じようなことにならないでほしいものです」(競馬記者)
今年の桜花賞(G1)を実況した吉原アナはレース後には、自身のTwitterを『桜花賞の実況を終えて』というテーマで更新。「ゴールの瞬間、デアリングタクトをより輝かせるための……杉本清さんなら恐らく言っていたはずの言葉、僕は言えてません」と回顧していることからも、実況に対する熱い想いを持っていることが伝わってくる。
是非とも宝塚記念の“迷実況”を糧に、次の実況では競馬ファンに語り継がれるような名実況を残して欲しいものだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
- 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
- なぜ凱旋門賞は荒れ続けるのか? 昨年「38万馬券」欧州と日本の”競馬の違い”が生む、大本命エネイブル以上に「警戒すべき」存在とは
- JRA歴代G1最多コパノリッキーの「真実」。Dr.コパが語った武豊騎手引退式「爆弾発言」と田辺騎手「作戦会議in銀座」
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
関連記事
JRA武豊キセキも危機一髪!? 宝塚記念(G1)劇的復活の“裏”で「アノ馬」にオーナーが下した苦渋の決断……
JRA川田将雅、G1では“不要”だった!? 宝塚記念(G1)が象徴した上半期すべて「馬券圏外」の大不振。脱却のカギは……
JRA宝塚記念(G1)“ドバイの呪い”は健在……。クロノジェネシス快勝も、「ライバル」にのしかかるはブービー馬がつないだバトン
JRAアーモンドアイ、サートゥルナーリアの凱旋門賞(G1)見送りは正解だった!? 宝塚記念(G1)クロノジェネシス圧勝で垣間見えた「嫌われ者」の存在価値
JRA宝塚記念(G1)「惨敗」は“中山専用機”の証明!? 「こういう馬場は苦手」ブラストワンピースに待ち構える「いばらの道」