
JRAキズナ3歳世代「勝率3.7%」の絶望……重賞6勝大活躍も、宿敵エピファネイアとセレクトセールで明暗分かれた「理由」とは
北海道の苫小牧市にあるノーザンホースパークで2日間に渡って行われた「セレクトセール2020」も終了。昨年、亡くなったディープインパクト産駒がセリでも相変わらずの強さを見せた一方で、後継種牡馬争いにも大きな注目が集まった。
すでにジャスタウェイやアーモンドアイらを輩出した実績のあるハーツクライ、ロードカナロアに続き、現役時代にライバル関係だったキズナ、エピファネイアは種牡馬としても白熱した戦いを繰り広げている。
しかし、肝心な「産駒の落札額」は少々意外な結果となったことも確かだ。
現3歳世代が初年度産駒にあたる2頭の重賞勝ち数はキズナの6勝に対し、エピファネイアは2勝。早い時期から複数の馬で結果を出しているキズナ産駒の方が、購入する側にとっては魅力的に映る可能性が高く、G1を勝っているとはいえデアリングタクト1頭の活躍によるものと考えた場合、エピファネイア産駒が不利と考えても不思議ではない。
にもかかわらず、最終的な合計落札額はエピファネイア産駒が9億3300万円(平均4442万円)、キズナ産駒が8億6700万円(平均3468万円)となり、平均で約1000万もの大差がついている。億超えしたのも1億2000万円で取引されたエピファネイアのカデナダムールの2020のみだった。
数字だけで見れば有利とすら思えるキズナが、セレクトセールでライバルに大きく後れを取った理由とは何だろうか。
「直近で好結果を出した馬の近親や兄弟の評価額が上がることもセレクトセールの特徴ですが、その一方で成績の振るわなかった馬の評価が下がることも勿論あります。2歳戦こそキズナは3勝をあげてエピファネイアは未勝利に終わっていますが、これは昨年とほぼ似たような傾向です。
大きな影響があったとすれば、6月からの2頭の成績でしょうか。特に目立ったのは『対古馬』の成績です。順調に勝ち数を増やしたエピファネイア産駒に比べて、キズナ産駒はまったくといっていいほど結果が出ませんでした。
これは産駒の全体的な頭打ちを予感させるもので、ダービー馬となって以降、古馬G1を未勝利に終わったキズナと、菊花賞(G1)以外にも古馬となってジャパンC(G1)を圧勝したエピファネイアの成長度を連想させたのかもしれません」(競馬記者)
実際に6月以降の対古馬戦の数字を見てみると、エピファネイアの【4.3.0.9/16】(勝率25%)に対して、キズナの【1.3.6.17/27】(勝率3.7%)は明らかに分が悪い結果となっている。
さらに深刻だったのは2歳を含めた7月に入っての成績だ。なんと【0.8.4.32/44】で未勝利なのである。
ただでさえ、関係者が過敏になっているセレクトセール直前の大不振だけに、バイヤーが慎重になった可能性も否定できない。勿論まだ世代数も少なく、これがすべてとは言えない側面もあるとはいえ、結果で評価される世界でもある。
早くも種牡馬として正念場を迎えつつあるキズナだが、評価を覆すことができるだろうか。
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