JRA中京記念(G3)「単勝163倍」メイケイダイハード驚愕の完勝劇! “ハンデ職人”酒井学が語った「最下位人気でも勝てた」理由とは

19日、阪神競馬場で行われたサマーマイルシリーズ第2戦・中京記念(G3)は、最下位18番人気のメイケイダイハード(牡5歳、栗東・中竹和也厩舎)が優勝。単勝163倍の超大穴馬が1着でゴールし、三連単は330万馬券の大波乱となった。
18頭立てで行われた芝1600mのレースで、スタートが一息だったメイケイダイハードは酒井学騎手が「あまり出し過ぎると、ハミを噛むかもしれない」と判断し、無理せず中団やや後方から。最後の直線で外に持ち出されると、しぶとく末脚を発揮。
「ビュッとは伸びなかったですけど、最後まで馬が一生懸命走ってくれた」という酒井騎手のゲキに応えて先頭集団を一気に飲み込み、ゴール板を先頭で駆け抜けた。
「僕自身が一番驚いてます(笑)」
“ハンデ重賞の職人”も驚きの勝利だった。これまでのキャリア27戦では、1400m以下でしか馬券になったことがなかったメイケイダイハード。今年になってマイルを使われたが3戦して10、10、11着。前走もダート1400mで大敗しており、単勝163倍の最下位人気というオッズが示す通り、誰もが「今回も厳しい」と思っていた中での激走だった。
「今回は短期放牧明け。陣営は『調子はいい』『時計が掛かる馬場の方がいい』と好条件を示唆していましたが、ここに来て急激に良くなったようには見えなかったので……正直、びっくりしました。
強いて勝因を挙げるとすれば、酒井騎手が低評価でも諦めずに『勝ちに行った』ことですね。後方からレースを進めた馬が上位を占める典型的な前崩れの展開でしたが、そんな中でも一際力強く伸びていました。最後は上手く馬場の良い外へ持ち出していましたし、コース取りはベストに近かったと思います」(競馬記者)
一方、大仕事をやってのけた酒井騎手は、勝利騎手インタビューで「人気は気にしてなかったですし『全然やれないことはない』と思っていました」と低評価ながら、あくまで強気な姿勢を崩さなかったことを明かしている。
というのもメイケイダイハードが最下位人気だったことを知らなかったようで、「人気を意識せずに乗れたのがよかったんですかね」と笑顔を見せた。
「今年1月の愛知杯(G3)でも52kgのレイホーロマンスを3着に持ってきた酒井騎手ですが、6月以降の重賞騎乗は【2.0.3.2】の絶好調。特にマーメイドS(G3)を勝ったサマーセント(50kg)、先週の七夕賞(G3)で3着だったヴァンケドミンゴ(54kg)、そして今回のメイケイダイハード(53kg)など、軽ハンデでの活躍が目立ちます。
軽ハンデ馬は騎手の体重調整が難しいため、軽い若手騎手が騎乗することも珍しくないですが、経験豊富な酒井騎手が乗れることは、各陣営にとってもありがたいことですよね」(別の記者)
なお、重賞レースにおける18番人気以下の勝利は、1989年のエリザベス女王杯(G1)のサンドピアリス(20番人気)以来。これでサマージョッキーズシリーズ首位に躍り出た“ハンデ重賞の職人”が、その存在感を存分にアピールした勝利だった。
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