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JRA鮫島克駿「ものすごく複雑な心境」アイビスSD(G3)田辺裕信の言葉を糧に、ライオンボスと“忘れ物”を取り戻せるか!?

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 26日、新潟競馬場で国内唯一の直線重賞・アイビスサマーダッシュ(G3)が開催される。例年、盛り上がりを見せる名物レースは画面越しでも、ファンを興奮させること間違いないはずだ。

 今年もスピード自慢が集結したが、その中でもライオンボス(牡5歳、美浦・和田正一厩舎)が人気の中心となるだろう。

 ダートでデビューしたライオンボスが初勝利を挙げたのは4走目の小倉ダート1000m。その後、函館の同条件のレースで1勝クラスを勝利したが、2勝クラスの壁はなかなか超えることが出来なかった。

 転機となったのは、初の千直競馬に挑戦した昨年5月の邁進特別(2勝クラス)。15番人気の低評価を覆して、5馬身差の圧勝を飾ったのだ。千直という絶好の舞台で、ライオンボスの能力は最大限に引き出され、3連勝で昨年のアイビスサマーダッシュを制覇した。

 重賞ウィナーとなって、芝1200m戦に2度挑戦したが11着、8着と全く結果が出ていない。それに比べて、千直条件では【4,1,0,0】と圧倒的な好成績に加えて、ダートの1000m条件も勝利していることから、1000mのスペシャリストといえるだろう。

「テンの速さに定評のある馬ですが、内枠を引いてハナを切れないことも想定されます。しかし、前走の韋駄天S(OP)ではこれまでのハナにこだわったレースとは違い、2番手からの競馬で勝っています。レースに幅を持たせられたことで、ますますアイビスサマーダッシュでは人気するでしょうね」(競馬記者)

 連覇を狙うライオンボスに死角が見当たらないほど、万全の状態でレースに挑むことになる。そして、今回最も勝利に執着しているのは鮫島克駿騎手ではないだろうか。

 ライオンボスと鮫島克騎手が初コンビを組んだのは、昨年の邁進特別。つまり、同馬の新境地を切り開いたレースだ。そこから千直で2連勝を飾り、アイビスサマーダッシュで人馬ともに初重賞挑戦となるはずだった……。

 しかし、レース前日に落馬負傷してしまい、本番は乗り替わりとなってしまった。

 病室で愛馬の重賞初制覇を見届けることになってしまった当時の心境を『netkeiba.com』の連載コラム『今週のFace』にて鮫島克騎手が語っている。

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