
JRA「距離誤認」も「重賞未勝利」もお構いなし!? 中堅にチャンス与える北所直人オーナーの騎手起用とは
現在デビュー前の馬も入れて40頭近く所有している北所直人オーナー。
7月に大井競馬場で行われたジャパンダートダービー(G1)にキタノオクトパスを出走させて3着。今週も土曜札幌9R礼文特別(1勝クラス)に未勝利戦を勝ち上がったばかりのキタノギャラクシーを出走させる。
北所オーナーの所有馬にはリーディング争いをしているような騎手の起用はあまりない。騎乗馬の騎手を固定しないこともあれば、どんな結果であってもずっと乗せ続けることもあるのが特徴かもしれない。
「2年前、山田敬士騎手がダート戦の距離を間違えて負けた事件がありましたが、その時に乗っていた馬が北所オーナーの馬で、今もオーナーの馬に山田騎手を乗せ続けています。また、ペイシャリサという未勝利馬に的場勇人騎手を12戦連続騎乗させて、14戦目でやっと未勝利を脱出したということもありました。
オーナーサイドとしては、色々騎手を試した上で、一度信頼したジョッキーを継続騎乗させる方針なのかもしれません。チャンスを得た騎手にしてみれば、意気に感じて少しでも良い結果を出そうと力が入るので、相乗効果も期待できるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
8月1日の新潟日報賞(3勝クラス)にもペイシャドリームを主戦である的場勇人騎手とのコンビで出走を予定していたが、こちらは残念ながら最終的に除外となってしまった。
ペイシャドリームは心身ともに充実しており、いずれは重賞への挑戦も期待が出来そうな馬だ。
主戦を任されている的場騎手は今年まだ1勝のみ、その1勝もペイシャドリームで挙げたものだ。デビュー15年目で重賞勝ちもないが、乗り替わる雰囲気はない。
「今週礼文特別に出るキタノギャラクシーは、10戦してそのすべてで異なる騎手が手綱を執りましたが、10人目の松田大作騎手で勝ち上がりました。その松田騎手が今回継続騎乗です。
今回も馬との相性が良いと判断されれば、このあとずっと松田騎手で行くんじゃないでしょうか。結果を認めてもらった松田騎手としてもモチベーションが上がりますね」(競馬記者)
近年は結果を残している馬とのコンビでも、クラスが上がるとすぐにリーディング上位の騎手に乗り替わることも珍しくない。
騎乗機会が増えればまだまだ伸びる中堅ジョッキーも多いだけに、1人のジョッキーを乗せ続けるという北所オーナーのスタイルは、チャンスをつかみたい騎手にとっても有難い存在だろう。
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