JRAレパードS(G3)勝利の方程式はJDDの凡走がカギ!? 半兄エスポワールシチーを持つミヤジコクオウに好走条件も後押し
9日、新潟競馬場で行われる3歳ダート重賞・レパードS(G3)は、ユニコーンS(G3)でカフェファラオの2着に入ったデュードヴァンに大きな支持が集まりそうだ。
『netkeiba.com』の想定オッズでもデュードヴァンが2.0倍で1番人気、これに続いてラインベックの3.9倍、ミヤジコクオウの4.8倍と一桁台のオッズはこの3頭まで。想定4番人気のブランクチェックは14.2倍と少し離されており、下馬評としては上位3頭が有力視されている。
なかでも、ミヤジコクオウ(牡3、栗東・川村禎彦厩舎)に大きく期待できそうだ。
レパードSの過去10年の勝ち馬の前走の内訳はジャパンダートダービー、(以下JDD・G1)組が5頭、ユニコーンS組が3頭、濃尾特別(2勝クラス)組が1頭、青竜S組が1頭。
だが、不思議なことに前走1着からの連勝を決めた馬は濃尾特別経由だったインカンテーションただ1頭である。
それ以外はいずれも前走で敗れた馬が巻き返しており、近3年は19年ハヤヤッコ(青竜S・8着)、18年グリム(ユニコーンS・9着)、17年ローズプリンスダム(JDD・8着)と続いていることは見逃せない。
また、前走JDDで好走した馬の成績がリンクしない理由としては、スピードタイプに有利な中央のダートに比べて、力を要する大井競馬場のダートとの適性の違いが少なからず影響しているかもしれない。
今年のJDDでもユニコーンSで圧倒的な強さを見せたカフェファラオが7着と凡走したこともコース適性が敗因となった可能性が考えられそうだ。今年の出走予定メンバーで前走JDD組はミヤジコクオウのみだが、5着に敗れたからこそ巻き返しの条件に合致しているともいえるだろう。
「JDDは4番手の好位から伸びを欠きましたが、今年は雨の影響で重馬場での開催だったこともあり、断然人気に支持されたカフェファラオも7着と敗れたように(この結果を)鵜呑みにするのは危険です。
評価したいのはむしろ鳳雛S(L)の圧勝でしょう。このレースで3馬身差離した2着のダイメイコリーダがJDDでダノンファラオの2着に好走していることからも力負けではなさそうです。
血統的にもダートで一時代を築いたエスポワールシチーが半兄にいる良血ですから見限るのは早計です」(競馬記者)
さらに、ミヤジコクオウの好走の後押しとなるのが、1800m以上の距離で好走した実績があることだ。
過去10年、レパードSの勝ち馬で1800m以上の距離経験がなかったのはグリムただ1頭。
マイルまでしか経験していないライバル・デュードヴァンに対し、これは大きなアドバンテージとなるのではないか。
ミヤジコクオウが中央の馬場で改めて実力を発揮することに期待したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRAクイーンS(G3)フェアリーポルカ重賞3連勝へ、唯一の不安は重圧に“弱い”?距離はベスト「3戦3勝」&初の洋芝も問題なしも……
JRA武豊だけ唯一例外!? 横山家、岩田家を脅かす華麗なる一族「竜」「翼」が競馬界に旋風を巻き起こすか
JRA平均46歳「ベテラン」武豊・幸・和田に宣戦布告!? 24歳「若手」松若風馬がサンライズノヴァと昨年4着のリベンジへ【プロキオンS(G3)展望】
JRA上半期総決算「大ブレイク」したのは誰? 昨年から大躍進もあれば、好調に見えて実は大不振も……、後半戦は「アノ騎手」を狙い撃ち
JRAミヤジコクオウが兄の「無念」を晴らす! ジャパンダートダービー(G1)カフェファラオに下剋上で世代トップ奪取なるか!?