JRAクイーンS(G3)フェアリーポルカ重賞3連勝へ、唯一の不安は重圧に“弱い”?距離はベスト「3戦3勝」&初の洋芝も問題なしも……
8月2日(日)、札幌競馬場では夏の牝馬限定重賞、クイーンS(G3)が行われる。重賞2連勝と充実一途のフェアリーポルカ(牝4歳、栗東・西村真幸厩舎)が3か月の充電期間を経て、満を持して北の大地に登場する。
3月の中山牝馬S(G3)、4月の福島牝馬S(G3)を制したフェアリーポルカ。優先出走権を獲得したヴィクトリアマイル(G1)には向かわず、陣営は早々とクイーンSへの参戦を表明した。
1800mは、前2走を含め、通算3戦3勝とこの馬にとってベストの距離。洋芝は初めてだが、これまで力を要する馬場で結果を残してきており、むしろプラスに働く可能性が高い。血統的にも、いとこのトーセンビクトリーが2017年のクイーンSで2着(6番人気)に好走しており、不安はないだろう。
「トーセンビクトリーの他にも、クラージュゲリエとプロフェットの近親2頭が札幌の2歳重賞(札幌2歳S、G3)で好走歴があります。フェアリーポルカも洋芝をこなしてくれるでしょう。器用な面もあって、小回りの札幌1800mは絶好の舞台だと思いますよ」(競馬誌ライター)
『netkeiba.com』の予想オッズ(27日時点)ではスカーレットカラーに次ぐ2番人気に支持されているが、最終追い切りや当日の気配次第では1番人気の可能性もあるだろう。ここ2戦の勝ち方からその資格は十分にある。
鞍上には6年ぶりに札幌競馬に参戦する和田竜二騎手が騎乗を予定している。このコンビは6戦して「3-0-1-2」。2度の着外も勝ち馬と小差の4着と5着で、相性は抜群だ。
ただし、和田騎手は札幌の芝1800mは通算「0-1-1-9」とまだ勝った経験がない。また、重賞でたびたび穴をあける和田騎手だが、人気上位馬に騎乗した時は人気を裏切ることも多い。
2010年以降、重賞で2番人気以上の馬に騎乗した時の和田騎手の成績は「7-7-5-27」。勝率15.2%と連対率30.4%は、同じ期間、条件で40レース以上騎乗機会があった14人の騎手のなかでいずれもワーストだ。
「和田騎手は、かつてテイエムオペラーとともにG1で何度も1番人気に応えてきましたが、基本的には人気薄で本領を発揮するタイプの騎手です。今年のオークス(G1)では13番人気のウインマイティーであわやの3着がありました。一方、重賞で人気を背負った時は凡走することも多いですね。百戦錬磨の騎手ですから、重圧に弱いわけではないのですが……」(同)
データ的には、フェアリーポルカが2番人気以内なら割引が必要かもしれない。いずれにしても重賞2連勝の実力を証明するため、牝馬限定の一戦に負けるわけにはいかない。北の大地で連勝を「3」に伸ばし、秋の大舞台に殴り込みをかけたいところだ。
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