
JRA札幌記念(G2)はラッキーライラックだけじゃない!? オルフェーヴル産駒のアノ期待馬がついに待望の復帰か!
先週から札幌開催がスタートし、6月から始まった北海道シリーズも後半戦に突入。8月2日には札幌で今年初の重賞となるクイーンS(G3)が行われる。その後も、注目レースが目白押しとなっている。
その中でも、毎年注目を集めるレースが札幌記念(G2)だ。昨年はブラストワンピース、フィエールマン、ワグネリアンが出走したように、夏競馬で唯一の中距離G2ということもあり、G1級のメンバーが集まることでも知られている。8月23日に行われる今年の札幌記念にもすでに多くの有力馬が出走を予定している。
今年のヴィクトリアマイル(G1)で3着、安田記念(G1)で4着と東京芝のマイルG1で好成績を残したノームコア。札幌コースは初となるが、父ハービンジャーという血統は洋芝適性も十分にあるだろう。函館記念(G3)で大波乱を起こしたアドマイヤジャスタ、エプソムC(G3)で波乱の立役者となったトーラスジェミニも函館開催で好走していることも、函館同様に洋芝で行われる札幌に向いているといえそうだ。
そして、現在出走を表明している中で、実績最上位はラッキーライラック。前走の宝塚記念(G1)こそ6着に敗れたが、今年の大阪杯(G1)で牡馬を相手にG1・3勝目を挙げた内容から、現役トップホースの呼び声高い1頭である。ラッキーライラック自身、また父オルフェーヴルも北海道での出走経験がないことから適性は未知数も、同産駒は馬場不問に好走していることから、おそらく洋芝も問題ないだろう。オルフェーヴルの代表産駒として、秋に向けて弾みをつけたいところだ。
ラッキーライラックが人気の中心となりそうだが、忘れてはならないオルフェーヴル産駒がもう1頭出走を予定している。昨年の大阪杯以来、実戦から遠ざかっているエポカドーロ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。
3月の金鯱賞(G2)で復帰予定だったが、体調が整わず放牧に出されることになったエポカドーロ。22日に栗東トレセンに帰厩しており、札幌記念を目標に調整すると、同馬が所属する『ユニオンオーナーズクラブ』が発表している。
オルフェーヴル産駒でG1を勝利しているのはラッキーライラックとエポカドーロの2頭。後者は久々の実戦となるため、オルフェーヴル産駒の傾向を探るためには注目する必要があるだろう。
「ラッキーライラックは阪神JF(G1)を制して2歳女王に輝きましたが、3歳シーズンはアーモンドアイにことごとく敗れました。その後も、なかなか勝てないことから早熟説も囁かれました。ですが、4歳秋のエリザベス女王杯(G1)を優勝して本格化すると、5歳春の大阪杯でG1・3勝目を挙げて早熟説を完全払拭しました。
エポカドーロは皐月賞(G1)を最後に勝っておらず、古馬となっての成長力はまだわかりません。4歳春以降出走していないこともあり、馬体重には注意が必要です。また、長期休養明けで相手も強いため、いきなり勝ち負けは難しいかもしれません。次回に繋がる内容だといいですね」(競馬記者)
この2頭はどちらもオルフェーヴルの初年度産駒。もし、エポカドーロがラッキーライラックと同じ成長曲線を描いているとしたら、秋のG1戦線で注目の1頭として浮上するだろう。
まずは無事に札幌記念で復帰できることを願いたい。
PICK UP
Ranking
5:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……