JRAドゥラメンテ“因縁”の相手の仔がついにデビュー! オーソクレースはキャロットファームの集大成となるか!?
現在、2歳リーディングトップに君臨しているドゥラメンテ。今年の新種牡馬として注目を集めたが、新馬戦が始まって1か月経った時点では、期待に反してわずか1勝にとどまった。だが、7月は4勝、先週の開催でも1勝を上乗せし、現在6勝でダイワメジャーと並んでトップに躍り出た。
現役時代は2冠馬に輝き、素質を高く評価された。故障により無念の引退となったが、ドゥラメンテの血は脈々と受け継がれているようだ。
そんなドゥラメンテにとって“因縁”の相手の仔がデビューする。9日、札幌5R(芝1800m)に出走するオーソクレース(牡2歳、美浦・久保田貴士厩舎)だ。
母マリアライトは現役時代にG1・2勝の名牝。2016年の宝塚記念(G1)ではドゥラメンテ、キタサンブラックという強敵相手に勝利を収めた。その一方で、ドゥラメンテは故障を発生して、そのまま引退することになった。
オーソクレースはマリアライトにとって初仔のため、関係者のみならず競馬ファンにとっても注目の存在だ。まだ兄弟が未出走ではあるが、その血統には好走が期待できる裏付けがある。
祖母クリソプレーズはマリアライト以外にも、クリソライト(父ゴールドアリュール)、リアファル(父ゼンノロブロイ)、クリソベリル(父ゴールドアリュール)という重賞ウィナーを輩出している繁殖牝馬だ。芝、ダート問わず活躍馬がいる万能血統で、父系の適性を受け継ぐ傾向があるように思われる。
偉大な一族の血を引くオーソクレース。父にディープインパクトを持つマリアライトは芝で好走しており、そこにエピファネイアの血が加わることで起こる化学反応を、多くのファンが楽しみにしているだろう。
「今のところ、エピファネイア産駒は2歳戦での勝ち上がりはあまり良くありませんが、悲観する必要はないと思います。今年の新馬戦で1番人気に支持された馬は1頭もいないことからわかるように、注目馬がまだデビューしていないという背景があるからです。オーソクレースが今年最初の注目馬といってもいいのではないでしょうか。
初年度からデアリングタクトという大物が出ていますし、それに続けるか注目ですね。調教を積んでいく中で、どんどん成長しているという声も聞こえてきますし、初戦から期待できそうですよ」(競馬記者)
また、エピファネイア、その母シーザリオ、マリアライト、クリソプレーズはすべてキャロットファームが所有した馬。オーソクレースも同オーナーの所有のため、キャロットファームの集大成とも言える存在なのだ。
オーソクレースは初陣を飾って、エピファネイア産駒の面目を保つことができるだろうか。キャロットファームの大物候補の走りに注目したい。
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