
JRAコパノキッキング馬主Dr.コパ「ご心配をおかけしました」 村山明厩舎火元も原因不明……「栗東トレセン火災事故」続報
痛ましい火災発生から一夜が明けた。14日、JRA(日本中央競馬会)の栗東トレーニングセンターで火災が発生。出火元とみられる村山明厩舎が全焼し、競走馬4頭が命を落とした。
亡くなったのは、いずれも村山厩舎の馬でアオイホープ(牡2歳)、ケイティレジェンド(牡2歳)、トーアキャンディス(牝2歳)、ミラクルユニバンス(牡7歳)。この内、アオイホープとミラクルユニバンスは、今週の出走が予定されていたが取り消し扱いとなった。
また、村山厩舎から出走を予定していたケイアイドリー(牡3歳)、ナムラヘラクレス(牡6歳)も出走取消。隣接した中尾秀正厩舎のウェーブメジャー(牡2歳)、高柳大輔厩舎のテーオーケインズ(牡3歳)も事故の影響により出走を取り消している。
「火元になったということで村山調教師も『皆さんに多大なご迷惑をおかけしました』と、関係者に会うたびに頭を下げて憔悴しきっていたそうです。原因はまだ不明とのことですが、一部情報にあるエアコンの故障だとすれば、防ぐのが極めて難しい事故だったと述べざるを得ません。いずれにせよ、大きな事故になりました。まずは亡くなった馬たちの冥福を祈りたいです」(競馬記者)
そういった中、重賞4勝のコパノキッキングを預託するなど村山調教師との親交が深いDr.コパこと、小林祥晃氏が自身のブログを通じて自身の状況を公開している。
昨夜の栗東トレセンの
村山明厩舎の火災では
コパの愛馬、キッキングは
12日の佐賀のレースの後
小倉滞在でした。
今日、小倉のレースに出走する
フランクリンは昨日の朝、
トレセンから移動した後でした。
厩舎にいたラブミーボーイは
逃してくれましたが、熱煙を吸って
いて今後の経過を見守ります。
ご心配をおかけしました。copa
※Dr.コパ オフィシャルブログより
オフィシャルブログによると、幸い小林氏の所有馬は無事だったようだ。しかし、厩舎にいたラブミーボーイのように、避難できても煙を吸った影響などが懸念される馬もいる。
また、ウェーブメジャーの出走を取り消した中尾調教師が「馬は無事だったけど、興奮していて出走できる精神状態ではない」と明かしたように、今後は肉体面だけでなく精神的なケアを必要とする馬も出てくるに違いないだろう。
「Dr.コパさんと村山厩舎といえば、日本競馬史上最多となるG1(Jpn1含む)11勝を成し遂げたコパノリッキーが有名です。他にも函館記念(G3)を勝ち、有馬記念(G1)でも4着したラブイズブーシェなど、2人のコンビは競馬界でも有名。今回の事故にはコパさんも相当心を痛めていると思います」(別の記者)
ブログでは最後に「ご心配をおかけしました」という言葉を残している小林氏。小倉に滞在していたため難を逃れる形となったコパノキッキングは、藤田菜七子騎手とのコンビで秋のJBCスプリント(G1)に挑戦する見込みだ。
鞍上の藤田菜七子騎手にとってはG1初制覇の懸かる一戦。小林氏がコパノキッキングの「最大目標」と掲げる悲願達成には、村山厩舎の“日常”が必要不可欠だろう。1日も早い復興を祈りたい。
PICK UP
Ranking
23:30更新アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
【徹底考察】菊花賞(G1) サトノダイヤモンド「まさかの辛勝だった神戸新聞杯を徹底解剖。無冠の大器はC.ルメールの手腕で『淀の長丁場』を乗り越えられるのか」
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【徹底考察】天皇賞・秋(G1) エイシンヒカリ「昨年は逃げずに9着惨敗も、武豊騎手は今年もハナにはこだわらない?昨年の天皇賞・秋の敗因を究明」
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客