JRA北九州記念(G3)サマースプリントシリーズ優勝へ向け、ここも“全力投球”!? 一皮むけた「夏女」が狙うはただ一つ……小倉のマウンドで“完封勝利”!
あの勝利はフロックだったのか……。
23日(日)に行われる北九州記念(G3)にラブカンプー(牝5歳、栗東・森田直行厩舎)が出走を予定している。
小倉での成績は1-2-1-1。4着以下に敗れた1戦は「魔のスランプ」に陥っていた昨年の北九州記念であり、それを度外視すれば立派な「小倉巧者」と言えるだろう。
一方、一昨年の北九州記念では3歳馬ながら3着に好走。この年の馬場は軽く、勝ち馬の記録した勝ち時計が「1.06.6」。斤量が51㎏だったとはいえ、3歳牝馬で古馬相手に0.3秒差の「1.06.9」なら優秀だったのではないだろうか。
今年の馬場は軽かった一昨年よりも、更に軽いと思われる状態。一昨年の2歳未勝利で「1.08.1」という好時計がマークされたが、先週の2歳未勝利では、2歳レコードを更新する「1.07.5」という、とてつもない時計が記録されている。
先週の開催では小倉1200m戦が8鞍あったが、その内「逃げ馬」の勝利は6回。先行脚質である本馬にとっては、全体的に見ればプラスと言えるのではないだろうか。
また、本馬と言えば「夏」である。
本馬の成績を季節ごとに分けると、7月~9月に良績が集中。1-6-1-5という成績で連対率は53.8%を誇っている。2走前のCBC賞(G3)で復活を遂げたのも、夏に調子を上げてきたという要因が1つとしてあったのかもしれない。
ただ、CBC賞で復活を遂げた本馬も、前走のアイビスサマーダッシュ(G3)では10着と、再び2桁着順の惨敗。「CBC賞がフロックだったのでは?」というのが今回の大きなポイントとなりそうだ。
「前走は確かに10着と敗れはしましたが、内枠が大きく響きました。斤量も背負っていましたし、改めて見直したいところですね。
この馬はやっぱり気持ちの問題だと思うんですよね。昨年11月の京阪杯(G3)でシャドーロールを着用した時にも変わり身を感じましたが、さらにブリンカーを付けた今年のCBC賞を勝利。両方着用した近3戦のうち、負けた2戦は千直の内枠。やっぱり、千直は枠の有利不利が激しいですから……」(競馬記者)
今回は小倉の芝1200m戦だけに枠順による有利不利はなさそうで、ここが復活後の試金石。近3走がシャドーロールとブリンカーの両方を着用しているだけに、今回も「完全武装」で挑んでくる可能性は高いと言えそうだ。
また、サマースプリントシリーズでも現在11ptとトップ。優勝の条件として13pt以上が必須なだけに、ここも“全力投球”で挑んでくるのは間違いないだろう。
一皮むけた女の夏……CBC賞に続き、ここも“完封勝利”といきたいところだ。
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